暑い夏の夜は怪談話で涼む!ゾッとするかもしれない特撮怪談話3選【出口博之のロック特撮】

2015/07/20 19:00


こんにちは、白ポロ+眼鏡でおなじみのMONOBRIGHT、ベースの出口です。

台風が近づいて天気が荒れ模様になったかと思えば、先週は35℃を超える猛暑日が続き本格的な夏の到来を感じさせる日もありました。

夏といえば海、キャンプ、そうめん、アイス、そして怪談。背筋がゾッとする怖い話は、暑い夏の夜にぴったりです。特撮番組でも、夏になると不気味で怖い話が作られることがあります。

今回は夏の夜を涼しくする特撮怪談話を取り上げましょう。


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①不気味で怖い、ウルトラシリーズ怪談話

多くの怪奇・怪談話を生み出し、子供たちにトラウマを植え付けた昭和ウルトラシリーズのウルトラマンA(「エース」ウルトラシリーズ第5作目)から、第16話「怪談・牛神男(うしがみおとこ)」をご紹介します。

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【あらすじ】

とあるヒッピーな青年が肉牛を供養する鼻ぐり塚(岡山県に実在。このお話は岡山ロケの作品)から牛の鼻輪を盗んで腕輪にしてしまう

悪のヤプール(エースの敵)の力も加わり、徐々に牛に変化していく青年

最終的には牛の超獣(ウルトラマンエースでの怪獣の呼称)になってしまう。

恐怖ポイントは600万頭の牛の呪いと、この青年を演じた蟹江敬三氏の怪演。 恐ろしいほど見事です。小さなきっかけから異形の姿に変わってしまう恐怖は、怪談話の古典のひとつですね。


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②コミカルな作風に突如現れた、とんでもない恐怖

続いてはウルトラマンタロウ(1973年放送)第11話「血を吸う花は少女の精」をご紹介します。

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【あらすじ】

捨て子の魂を供養する「捨て子塚」に潜み人間の生き血を吸う蔦(つた)怪獣バサラと、そのバサラから生える花を街で配り歩く元孤児の少女の話。

怪獣には捨てられた子供たちの怨念が宿り、母親に捨てられた過去を持っている少女は渦中で養母も失ってしまう。

ウルトラマンタロウの作品テーマには「親子」が盛り込まれており、そのテーマがある上で一方的な母子の別離をお話の中核に据えている点が、今作の特殊で異常な恐怖感を演出しています。

恐怖ポイントは、捨てられた子供の怨念の化身となった怪獣でしょう。

怪獣の鳴き声が赤ちゃんの泣き声と、一度バラバラにされて復活する際に読経される、お経の演出はホラー映画顔負けの怖さ。

そして、少女が何ひとつ救われないままの結末というのも、後味の悪い恐怖感が残ります。

しかし、単純な恐怖だけではなく、やるせなさや切なさも内包している部分に怪談との共通点を見出すこともできるのです。


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③古典怪談を特撮リメイクした作品

仮面ライダー(スカイライダー、1979年放送)では、誰もが知っている怪談をモチーフにした「怪談シリーズ・耳なし芳一999の耳」があります。

sirabee0720deguchi3画像出典:Amazon

基になったお話は、皆様ご存知の耳なし芳一です。どのようにリメイクされたのか、あらすじを要点だけまとめました。

・1000組の耳をネオショッカーの大首領に捧げると願いが叶うことから、耳食いお化けミミンガーは耳を集めており、すでに999組集めている。


・最後は仮面ライダーの耳を奪うと息巻くミミンガーに対し、仮面ライダーは坊さんの助けも受けながら耳なし芳一のごとく体中に梵字を書き入れ対抗


・手出しできないミミンガーは、人質を盾に、耳の梵字を洗うように命じる。


・耳がきれいになったところで切り落とそうとするミミンガー、しかし、体が動かない。仮面ライダーは耳の中にも梵字を書いていたのだ。用意周到だ。


・粛々と逆転し撃破

正直に申しますと、このお話まったく怖くありません

恐怖ポイントを探すならば、ミミンガーのデザインは甲冑を着た武士であり、これは耳なし芳一に登場する芳一の耳をもぎ取ってしまう武士(平家の怨霊)の引用でしょうか。

しかし、まったく怖くありません。何故か。それはミミンガーの中身はどう見たって象だから。

恐らく、

耳=ダンボ(ディズニーの象さん)=象

であると予想されます。どこか間の抜けた特撮版 耳なし芳一ですが、番組が終わって次回予告が流れたとき、それは突然やってきます。

「次回、怪談シリーズ・化け猫の呪い 子供の血が欲しい!ご期待ください」

これが一番怖いじゃないか! まさか、次回予告の内容が一番ショッキングとは思いもよりません。びっくり系の怪談のごときです。

私は怪談や怖い話が大の苦手です。皆さんの中にも、同じような方がいらっしゃると思います。

これからの季節、怖い話や怪談を耳にする機会が多いと思いますので、怪談や怖い話が苦手な方は、特撮作品の怪談話を視聴して耐性を養いましょう

ただし、一気に見過ぎて夜中にトイレに行けなくなる場合もありますので、ほどほどにしましょうね。

(文/MONOBRIGHT・出口博之

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