成田空港は「不便」と感じている割合は? 離れた場所につくられた理由とは
成田への鉄道ダイヤは乗り換えが必要であり、早朝や深夜は運航していないなど不便な点が多々ある。
待ちに待った夏休み。長期休暇を利用して、海外旅行に行く人も多いはず。そんなとき、関東地方に住む多人の多くが利用する、日本の玄関口「成田空港」。
今では羽田空港にも国際便はあるが、それでも成田空港の就航都市は世界約300都市にものぼり、約200都市の羽田空港に比べて「国際空港」としての役割は大きい。
しかし、そんな成田空港、なんといっても東京都心からのアクセスがしにくい! 羽田空港に行くよりも2倍ほどの時間がかかってしまう。
しらべぇ編集部が、アンケートサイト「マインドソナー」で全国男女417名を対象にした調査でも、半数の人が「成田空港はアクセスしにくい」と感じていることがわかっている。
ところで、日本と世界をつなぐ窓口となるはずの成田空港は、なぜそんな立地に建てられたのだろうか?
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■着眼点はふたつあった
成田空港ができる前、国際空港としての役割を担っていたのは羽田空港。ところが、国内外の両路線の発着数が増えるにしたがい、次第にパンク状態になってしまった。
そこで国際線専用の新空港をつくろうということになり、「羽田空港の空路の邪魔にならないこと」「風の影響を受けないこと」を、ポイントに設計。
当時、海に面する羽田空港では、航空機の着陸が風の影響で遅れたり、他の空港へ着陸しなければいけなくなったりと、問題点があったようだ。一方、内陸部の成田周辺であれば風の影響をあまり受けず、そして東京で雪が降っても成田では雨が降る程度で治まるなど、天候が安定。
広い用地を確保でき、都心からなるべく近い都市として「成田」が選ばれたというわけだ。
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■不便だけどあえて楽しむプランもある?
海外を見ると、たとえば香港国際空港では、空港と香港中心部を結ぶ列車が早朝から深夜まで10分間隔で運転。またロンドンでも、同様に早朝から15分間隔で都心から列車が運行している。
これに比べて、成田への鉄道ダイヤは乗り換えが必要であり、早朝や深夜は運航していないなど不便な点が多々ある。また、格安航空会社(LCC)を利用する際は、深夜バスや早朝バス、成田に前日泊してフライトに間に合わせることが必要なことも。
しかし、その不便さをあえて楽しめてしまう方法もある。それは、以前に本サイトで紹介した、フライト前にリラックスまでできる「大江戸温泉物語セットプラン」だ。
あまり知られていないが「大江戸温泉物語」には成田空港へ向かう高速バスのバス停があり、深夜便が2本運行している。なので、 温泉を満喫した後、早朝に成田に到着するということができてしまう。旅のおまけにオススメの方法だ。
(取材・文/Sirabee編集部)