いま改めて注目したい!「うたごえ喫茶」 1239回来店の常連が語る、心打つ魅力とは?
こんにちは。双子でタレント活動をしています、奈津子と亜希子です。
日本の代表的な“遊び”のひとつ、カラオケ。
しかし、意外に多いのが、歌うのは好きだけど「周りがちゃんと聞いてくれているのか不安で心が折れる」や「人前だと緊張してうまく歌えない」といった意見です。
今回は、そんな人々の不安を解消し、歌えて・踊れて・飲めるのにカラオケじゃない!…という、ひと味違った一体感を与えてくれるお店をご紹介しましょう。
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■新宿駅東口から徒歩6分!
今回お伺いしたのは、【うたごえ喫茶・ともしび】です。金曜日の夜ということもあってか、この日は超満員。
店内にはいくつかのテーブルがあり、揚げ物やパスタなどのフードやドリンクメニューも豊富。ぱっと見は、普通の居酒屋さんです。
しかし、前方には司会者が常におり、軽いMCをはさみながら客席からのリクエストシートに書かれた希望曲をもとに選曲。
お客さんがリクエストできるのは、机上に置いてある懐メロいっぱいな「歌集」の中からとなっており、司会の方が「今から〇ページのこの曲を歌います!」といった具合に誘導してくれます。
歌詞がすべて記載されているので、知らない曲もメロディーを覚えると案外ノリノリ。ピアノで伴奏がつくこともありますが、基本はアカペラです。
定員約70人に対して、マイクは前方にあるスタンドマイク1本のみ。
それをひとりが握って独占しながら歌うのは、原則禁止なんだとか。
利用者の平均年齢は60歳を越えており、多くのお客さんは、思う存分歌い終わって疲れると、自分のペースで早々に切り上げていかれます。
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■前に出て歌ってみた!
入店後しばらくして、私たち双子が選んだ『亜麻色の髪の乙女』が選ばれ、思い切ってスタンドマイクの前に。
自分たちと3周り以上も年の離れている客席のみなさん…。
一緒に盛り上がってくださるか不安だったものの、店内は大盛り上がりで、「若いのに偉い!」や「孫みたい!」といった温かな声が聞こえてきて、周囲にも続々と人が集まってきてくださいました。
カラオケが比較的“個人プレイ”の傾向があるとするならば、この歌声喫茶は「みんなでちゃんと楽しむ」傾向が強いように感じられました。
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■お店の目玉行事!
またこの日は、毎月1回開催されているという、同店の魅力のひとつでもあるアカペラグループ「BabyBoo(ベイビー・ブー)」さんのミニライブも開催。
同グループは、耳の肥えた常連たちもうならせるほどの歌唱力をもち、CDが売れないといわれているこの時代にあって、手売りで6549枚という驚くべき枚数を売っている実力派グループです。
昔懐かしの曲から最新曲までのカバーを披露し、店内は大盛り上がり。リードボーカルのチェリーさん(写真:左から3番目)は、こう言います。
「僕たちの曲が、少しでもお客樣の思い出を蘇らせるお手伝いになれたら嬉しいです。通常のライブとは違い、ここではいかにお客様が“一緒に口ずさんでくださるか”を意識しています」
また、トップテナーのシノブさん(写真:左)は、
「3年前から定期的にライブをさせていただくようになりました。歌詞に対する理解の仕方など、人生の大先輩から教えていただくアドバイスは、自分たちの歌にとても活かされています」
と話します。
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■常連さんたちの入店回数に驚き!
1950年代頃、多くの若者たちを魅了していたこの“うたごえ喫茶”という形態。
この店に40年以上通い、通算1239回来店している(!)という早川さんは言います。
「歌の力はあらゆる境界線を越えますから、たとえ初対面であったとしても、孫ぐらい年が離れていたとしても、歌によって打ち解け合えるのがこの店ならではの魅力だと思います。
自分は青春時代をこの店で過ごし、会社勤めになってからは忙しくて随分とお休みしていたのですが、この店の楽しさが忘れられなくて、気がつけば定年を前に再び通うようになりました。ここへくると、いつでも青年時代に戻ったような気持ちになるんです」
早川さんの他にも、来店回数1000回超えのお客さんは店内にたくさん。
魅力満点の【うたごえ喫茶・ともしび】、みなさんも“青春”しに行ってみてはいかがですか?
(文/奈津子・亜希子)