結婚を決めた精神状態…4人に1人は妥協?【ゲイのプロレスラー、結婚を目指す】
私、ゲイのプロレスラー、男色ディーノ(38)です。ゲイなのに、っていうかゲイだからこそ世間体のために偽装結婚をしようとそれっぽい情報を集めるコラムはこちらです。
このコラムは、プロレスという全くつぶしのきかない職業をヤっててアラフォーにさしかかり、実家から「頼むから頼むよ」って結婚をせがまれる環境の同性愛者に捧げています。
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ところで、プロレスラーって乱暴な印象あるじゃない。どうせあんたも、プロレスラーはみんなマイクで「ぶっ殺してやる!」って叫んでるイメージもってるんでしょ。
わからないこともないんだけどね、違うの。少なくとも私はね。リング上では暴力ではなく、話し合って解決できる世の中になったらいいなって、本気でそう思ってるわ。
まあ、何が言いたいかというと、人間は言葉があることで相手を傷つけたり、裏切ったり、嘘をついたりすることも可能ってこと。
だから、人間って動物の中では精神が安定しない生き物なんだと思うのよ。いや、他の動物に聞いたことないから本当のところはわかんないけど。
ほら、人間は感情の生き物だから。もちろん、他の動物にも感情はあるんだろうけど、人間は感情を言語化できるの。それによって、他の動物に比べて精神状態が安定しないってことが言えると思うのよね。
で、調べてもらいました。人間が結婚という「牢獄」に放り込まれる前の精神状況を。
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■ダントツ多い「精神状態」は…?
んー、これをどう見るか。そりゃね、『「この人と結婚したい」と思っていた』が多いとは予測していたんだけど、54.4%とは。
多いのか少ないのか。でもまあ、それはまだいいのよ。問題は、2位。『相手に押されて「まあいいか」』が15%。同じような精神状況の『完全な妥協』を合わせると、23.7%。
そして何が泣けるって、40代に至っては「完全に妥協」が10%を超えてるのよ。
「結婚とは妥協」とはよく言ったもんで、4人に1人は実際にそう思ってるって事が発覚しちゃったわけね。
あと、もうひとつ気づいたことが。性年代別で見た時に、「この人と結婚したい」と思っていたって人は、男性20代、30代は75%、あとは軒並み50%を超えているんだけど、唯一39.2%を記録したのが女性60代以上。
これは、もう一言で言うと「時代」なんでしょうね。今と違って、結婚・出産が早かった時代。医学も発達し、価値観も比較的多様化してる現代に比べて、昔は今ほど自由が無かったのかもしれないわね。
逆に言うと、今は昔に比べて価値観が多様化してるから、ひょっとしたらもう少し後になれば日本でも同性婚が制度化される時代が来るのかもしれない。
でも、私的には同性婚の制度化にはやや抵抗もあるのよ。なぜなら、制度化されてしまったら、結婚しない私はただモテないだけだってことがバレるから。
ウン、ほっといてもらえまいか! ま、昔に比べたらまだマイペースで結婚に向き合えるだけ、今の時代は幸せなのかもしれないわね。
(文/男色ディーノ)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2015年5月22日~2015年5月23日
対象:全国20代~60代の既婚男女計333名