【具体例で見る】アラサー女性のLINEグループはネガティブな話ばっかり?
ある平日の深夜、飲みの場で「さっきから携帯ずっと鳴ってるよ」と指摘された27歳の会社員女性・Sさんは、こんなふうに返答した。
「あぁ、これ女子だけのLINEグループがフル稼働してんの。もう、オンナだけのLINEグループって、ネガティブな内容の話しか送られてこないからしんどいんだよね。開いたら既読の人数に入っちゃうから、とりあえず今は放置で大丈夫」
■アラサー女性だけのLINEグループは、暗い話が多い?
「オンナだけのLINEグループってネガティブな内容の話しか送られてこない」。
これは、本当なのだろうか? Sさんの言うことにその場の別の女性も同意していたことから、ある程度の“女子あるある”であることは予想される。
そこで、27歳~31歳の女性計14名にヒアリング調査を実施し、LINEの“アラサー女性だけグループ”の実情にせまってみた。
まず、「(あなたが入っている)女性だけのLINEグループでは、ネガティブな話ばかりしていると思いますか?」という質問に同意したのは、14人のうち実に10人。
こんな言葉が聞かれた。
「そう聞かれると確かに、暗い話しかしてないかも。わたしが入ってる大学から仲良い5人の女子グループのLINEは、主に2人が毎週のように彼氏の愚痴とか仕事の愚痴を送ってきて、それを残りのメンバーでカウンセリングするみたいになってます」(28歳、Oさん)
「ネガティブな話が多いというか、明るい話を送りにくいみたいな雰囲気があります。こないだ、彼氏の男子校時代の仲間のLINEグループに『突然ですが、結婚します』っていう報告のLINEがきてて、彼氏も含めみんなが『おめでとう!』って返してたんですけど、そういう雰囲気は女子だけのグループだとあんまりないかも…」(29歳、Kさん)
「本当にそう。よく遊ぶ女子4人のLINEグループの最頻出ワードは、『死にたい』かもしれません…。冷静に見てみると、暗すぎ…」(28歳、Aさん)
また、こんな“分類”もあるそうだ。
「女子校からの仲良しグループが9人いて、そのうち5人が結婚してるんですけど、まず9人全員のLINEグループ、あと既婚組5人のグループ、子持ち3人のグループ、あとなんとなく選別されてる4人のグループって、その9人の中だけで4つもわたしが入ってるLINEグループがあります」(30歳、Mさん)
既婚組と未婚組が分けられているという話は、他の女性からも聞かれた。
文字だけのコミュニケーションだと、些細なことで既婚者と未婚者のあいだで齟齬が生じてしまうこともあるそう。「既婚者は独身の女子の恋愛の愚痴には、(LINE上では)口を出しにくい」のが現状だという。
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■実際にどんなメッセージが?
さて、「ネガティブな話が多い」とのことだが、具体的にはどんなメッセージが送られているのか? 数人の女性に実際に見せてもらった。シチュエーションとともに紹介しよう。(※個人特定を避けるため、内容を若干変更しています)
●不倫している女性から…
「最悪。カレの奥さんから電話きた」「留守電入ってるけど、大人な対応でかなりキレてる感じ」「最悪…。どうしよう?」
●前々から仕事でストレスが溜まっていたという女性から…
「もう仕事やめようと思います。今日、先輩とマジ修羅場っちゃいました。殺意ってほんと芽生えるんだねって感じ。なんかもう、生きていける自信ないです。」
●悩みがちな女性が深夜2時に…
「やばい飲みすぎました」「いろいろあってちょー死にたい」「誰かどっかいない?」「わたしいま六本木のほう」
(1時間後…)
「誰?既読になってんの」「ふたり」「誰?」「なんか返してよ」
(「大丈夫?」と返信があると…)
「大丈夫じゃないっす」「〇〇は同棲してるからいいよね」「どうぞ早く結婚してください」
(翌日)
「ごめんなさい、昨日は本当に飲みすぎました。」「〇〇、変なこと言ってごめん」「あとで電話します。」
最後の事例の女性は、このような“迷惑”に思えるメッセージをしばしば送っていたということで、LINEグループはもとより、そのグループの交友関係自体が空中分解してしまったそう。
10代のLINEの使い方がたびたび問題になる昨今だが、特に女性においては、大人になってもそのコミュニケーションは一筋縄ではいかないようだ。
(文/しらべぇ編集部)