【昆虫グルメ】もっともおいしい虫のひとつ「セミの幼虫」を丸かじり!
街じゅうにあふれるセミの声。蒸し暑さに拍車をかける、夏の風物詩だ。
しかし、このセミ、昆虫の中ではかなり上位に入る「グルメ食材」であることをご存知だろうか? ミンミン鳴く成虫もカリッとして美味いらしいが、とりわけ幼虫がおいしいらしい。
そこで、しらべぇ取材班は、日も落ちた都内の某公園へ「食材探し」の旅に出た。
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■神秘的に美しいセミの脱皮
木々が多く、地面が舗装されていない「つくられて10年以上たった公園」では、わりと簡単に見つけることができる。
太い木の幹だけでなく、小さな枝や草などにも、茶色い幼虫が登って、羽化を始めている。幼虫の背中が割れて、真っ白な成虫が姿をあらわし、やがてカラダが乾いていつものセミの色になるのだ。
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■とりあえず10匹くらい捕まえてみる
5〜6年も地中で過ごして、外界に出てきたばかりのセミ。 捕まえるのはしのびなくもあるが、これも取材。
ちなみに、幼虫の動きは遅いので、子供でも低い位置で見つければ、すぐ捕まえることができる。場所にもよるが、10匹くらいなら30分もかからないだろう。
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■調理スタート:まずは水でよく洗う
ずっと地中で生活してきた幼虫には、かなり土や泥がついている。じゃぶじゃぶ洗おう。幼虫の中には、持ち帰る途中で羽化を始めてしまったものも。
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■さっと下茹でして水気を切る
沸き立ったお湯に入れ、30秒ほど下茹で。 なんとなく、「エビ」のように見えて…こないだろうか? 茹でたら、ザルにあけて、水気を切っておこう。
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■「セミはからあげがうまい」との噂を検証
ネットで「セミのレシピ」を調べてみると、「からあげ」が多くヒット。きっと美味いに違いない。
下茹でしたセミにからあげをまぶしたら、しばらくなじませる。ここからは、川エビや鶏肉のからあげと同じ手順だ。
■中温の油で2分ほど揚げれば…
■完成! とれたてセミ幼虫(と羽化したて成虫)のからあげ
■気になるお味:幼虫は「ピーナッツ味のエビ」
カラリと揚がったセミ幼虫。おそるおそる食べてみると…あれ? 臭みなどはまったくナシ!
エビほどプリプリしていないが、甲殻類っぽい香ばしさには近いものがある。あと、植物の樹液を吸って育ったせいか、ピーナッツのような香りが。
「公園で捕まえた虫」とは思えないおいしさだ。
■羽化したての成虫は「うまみの濃いポップコーン」
幼虫を捕まえたはずなのに、持って帰る途中で羽化してしまった、かわいそうな成虫。こちらもからあげにしてみると、幼虫とは、まったく違う食感。
羽化したばかりなのでソフトシェルクラブのような…他に近いのはポップコーンだろうか。しかし、うまみはセミのほうがずっと濃い。
ちなみに、幼虫も成虫も、からあげにするとビールにぴったりなので、ぜひ「夏のひと皿」にどうぞ。
(文/しらべぇ編集部・タカハシマコト)