NHK「のど自慢」をTwitterのハッシュタグを追いながら観るべき理由【原田専門家のTVのみかた】

2015/07/27 07:00


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※画像は、「NHKのど自慢|NHK 総合テレビ・ラジオ第1」のスクリーンショットです

テレビが好きというより、もはやテレビを見てツイートをするのが好きなんじゃないかと思う、映像作家兼デザイナーの原田専門家です。今回は、そんなテレビとTwitterの見方について調べてみました。

その前に、あらためて“ハッシュタグ”について説明しておきましょう。「#Mステ」や「#笑神様」など、Twitter上でのつぶやきの後ろにスペースを空けて「#番組名」を入れることを“ハッシュタグをつける”というのですが、このハッシュタグが付いているツイートだけをまとめて見ることができます。

フォローしていない人のつぶやきもハッシュタグさえ付いていれば見ることができ、同じ番組の感想を言い合うことで新たな繋がりができるというわけですね。

さて、番組公式のTwitterやハッシュタグについてですが、多くの場合は番組の内容に関する告知や出演者情報などがメイン。「紅白歌合戦」や「FNS歌謡祭」の公式は、次は誰が出るかなどといった情報重視型といえます。

また公式の強みとして、生放送のニュース番組や情報番組ではツイートを番組内で取り上げることで視聴者が参加できるという点も。それが視聴行動に繋がっている場合もあるでしょう。

一方、番組のファンによる熱烈なツイートの場合は、好きなアイドルが出演した際の「キャー」や「今映った!」といったつぶやきに代表されるような、情報よりも感想重視型のものが目立ちます。

また、自分の知っている補足情報をつぶやく“知識型”の人もおり、テレビ画面で流れる情報だけでなく、細かな補足でハッシュタグを盛り上げてくれます。特に、旅番組などで多くみられますね。その土地の人が発する情報は、痒いところに手が届いています。

そして、最も多いのが実況型。多くの人が番組の内容を断片的に実況してくれているので、見逃してしまった番組も、録画を見なくともハッシュタグで内容を把握するという使い方ができます。

最後に挙げるのが、大喜利型、たとえ系です。この大喜利型を経験すると、番組の視聴姿勢が一変し、別の楽しみを発見できるのです! なかでも毎回熱く盛り上がるのが、日曜日お昼のNHK「のど自慢」。出場者の見た目や雰囲気が“〇〇枠”とたとえ合われています。

少年が出てくれば「ショタ枠」、お年寄りが出てくれば「冥土枠」、顔の形がソラマメに似ている人を「ソラマメ枠」、大泉洋さんに似ている人を「北海道枠」など、全国の大喜利型参加者が好き放題たとえている様子を見れば、テレビの新たな楽しみ方を味わえるでしょう。

おまけに、「のど自慢」では決まって演奏者の紹介があるのですが、最後に“鐘”担当の秋山気清さんが紹介されるときには、世界記録にもなった「ラピュタ」の“バルス”ばりにハッシュタグのタイムライン上が秋山気清一色になります。

ぜひ一度、のど自慢の新たな楽しみ方をしてみてはいかがでしょうか?

(文/原田専門家

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