フリッパーズ・ギターの知名度とリアルタイム世代の出世との関係性とは

2015/07/28 09:00


Amazon_young_Alive_In love

画像出典:Amazon

1989年から1991年にかけて、小沢健二と小山田圭吾のふたりで活動をしたフリッパーズ・ギター。いわゆる渋谷系音楽を通ってきた人には知っていて当然の存在だが、全体的にはどれくらいの知名度なのだろうか?


画像をもっと見る

■フリッパーズ・ギターのリアルタイム世代での知名度

そこで当サイトでは、フリッパーズ・ギターを知っているかについて、マインドソナーでアンケートをおこなった。

【質問】フリッパーズ・ギター(ミュージシャン)を知っていますか?

graph_flipper's guitar

全体的な知名度を見ると、2割程度とそれほど知名度がない。若い世代が知らないのも無理はなく、予測できた結果だ。

それではリアルタイムで見てきたであろう、30〜40代ではどうだろうか?

graph_lipper's guitar_age フリッパーズ・ギターが活動をした時期は、1989年から1991年。30代前半の人達はまだ小さかったこともあり、知らない人が多い。一方、40代の知名度は半数近くとかなり高くなっている。


フリッパーズ・ギターは、当時でもメジャーな存在ではない。それこそ女性ファッション雑誌『Olive(オリーブ)』を読んでいた女性、いわゆる「オリーブ少女」と呼ばれるサブカル好きの人達を中心に支持を集めていた。

また男性でも当時バンドブームであった中、そこから違うものを見出した人達がフォロワーとなった。


関連記事:人柄ならぬ楽器柄?!マンガよりキャラの濃いクラシック音楽業界人たちとは?

■フリッパーズ・ギターの代表曲「恋とマシンガン」の知名度

51KFJT9V7ML

画像出典:Amazon

メジャー路線からは外れたグループにも関わらず、知名度がそれなりに高いのは代表曲があるからだ。1990年に発売された『恋とマシンガン』である。

『恋とマシンガン』は、ドラマ「予備校ブギ」(TBS系)の主題歌になった曲。主演は緒形直人。出演に的場浩司、織田裕二など、豪華な顔ぶれである。

またこの曲も収録されたセカンド・アルバム『CAMERA TALK』で、日本レコード大賞最優秀アルバム・ニュー・アーティスト賞を受賞した。

『恋とマシンガン』は、当時のバンドブームに乗った曲と同列にラジオ等で頻繁に流れ、かなりの異彩を放っていた。

当時は反響が大きかった『恋とマシンガン』。だが、現在この曲を知っている人はどれくらいいるのか。ここでもアンケートをおこなった。

【質問】『恋とマシンガン』(フリッパーズ・ギター)という曲を知っていますか?

graph_young_Alive_In love_age

また前の質問と同じように、30代、40代の回答をピックアップした。

意外なことにフリッパーズ・ギターというグループ名より、代表曲の『恋とマシンガン』は知られていなかった。当時はよく聴いてもタイトルまでは覚えていないのが、ファン以外の感覚なのだろうか。

ただ『恋とマシンガン』を曲として聴けば、「聴いたとこがある」と答える割合は多くなるであろう。現在でも、たまにテレビで使用されることが多いからだ。

有名なところでは、2002年から2005年まで流れていた日産マーチのCM。この中で『恋とマシンガン』が使用され話題になっていた。また現在では、朝の情報番組「あさチャン!」(TBS系)のテーマ曲となっている。


関連記事:【恋愛】デート場所で判別!「仕事ができるイケメン」は○○に誘う?

■フリッパーズ・ギター世代が出世してフリッパーズ・ギターの曲を使用

近年になってフリッパーズ・ギターの曲が頻繁に使用されるようになっているのは、若い頃に聴いていた人達が、プロジェクトで決定権を出せるまでに成長したからとも言われている。

雑誌『Olive(オリーブ)』の限定復活は、その代表例といえるだろう。

現在は音楽を聴く環境が大きく変化したことから、興味があるアーティストの過去の作品を掘り下げる人も少なくなったのかもしれない。今後、渋谷系音楽はどのような意味合いを持つようになるのだろうか? 音楽環境の変化と共に注目していきたい。

(文/しらべぇ編集部・ニャック

 【調査概要】
方法:アンケートサイト「マインドソナー
調査期間: 2015/07/05 – 2015/07/08
対象:全国10代~50代 男女410人


音楽調査小山田圭吾
シェア ツイート 送る アプリで読む

編集部おすすめ


人気記事ランキング