女性の59.2%が「最近ママタレ多すぎ!」ママタレコモディティ化問題を抜ける戦略とは
画像は辻希美オフィシャルブログのスクリーンショット
ここ数年、女性タレントの中に「ママタレ」へと転身する人をよく見かけるという人も多いのではないでしょうか。
事実、タレントたちが日々の子育ての様子を逐一ブログで更新できるようになった結果、ファンに対して安定的に話題を提供できる「子育て日記」は、同世代のファンを中心に高い人気を集めています。
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また、女性タレントが年齢を重ねるにつれ、従来のファンとは違った同性のママ世代を獲得することは、彼女たちの今後のタレント活動においても合理的な戦略と言えるかもしれません。
しかしながら、こうした状況に対し、一部視聴者は辟易しているという事実があります。
画像をもっと見る■女性の59.2%が「ママタレが多すぎる」
男女1666名を対象にしたアンケート調査によると、49.8%の人が「最近ママタレが多すぎると思う」と答えています。
【男女1666人に調査】最近ママタレ(ママのタレント)が多すぎると思う?
さらにこの割合、男女別に見ると男性が40.4%、女性が59.2%と、女性のほうがママタレが多すると思う人が多いことがわかります。
【男女別】最近ママタレ(ママのタレント)が多すぎると思う人の割合
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■ママタレのコモディティ化が進む!?
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特にママタレとしての活躍が目立つのが元アイドル歌手や元グラビアアイドル。
彼女たちが続々とママタレへと転身しているのは、我が国のアイドル市場ならではの事情があるという指摘があります。
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活動のピークが20才前後の我が国のアイドル市場において、20才をこえたアイドルがタレントとして生き残るためには、30代を前にして本格派女優や、バラエティタレント、ママタレになったりと、何らかのキャラ変が求めれる、というのです。
むろん、彼女たちがママタレになることは女性タレントの多様な活躍のあり方を示す一つのロールモデルとも言えますが、その数が多すぎるとタレント市場においては価値を持たなくなる可能性が指摘されるのです。
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現在では、そうした「ママタレ」が増えすぎたあまり、アンケート結果が示すようにママタレの供給過多が起きているのです。
このままいけば、ママタレの希少価値性がなくなり、ママタレのコモディティ化とも言える事態が起きるかもしれません。
そのとき、女性タレントはどのようにして生き残りを図るべきでしょうか。
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■ママタレ以外の生き残り戦略「かけ算の人材」とは
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こうした人材のコモディティ化において、しばしば解決策として提示されるのが「かけ算」の人材になれ、ということ。
元々自分に付与していた価値に、さらに違う価値を付与させることで、自らを希少な人材にリブランディングしていく。それが「かけ算」の人材の考え方です。
身近な例で言えば、「高学歴」かつ「人気アイドルグループメンバー」になることで、アイドル市場において希少なインテリキャラを身につけクイズ番組で活躍する。
あるいは、「大企業社員」かつ「グラビアアイドル」となることで、グラビア界で社会人のマナーや用語を身につけている希少な人材として、ビジネス関連の仕事を多く獲得する。
こうした、複数の価値を掛け合わせる「かけ算」の人材戦略によって、元アイドルたちは素朴に女優やアーティスト、あるいはママタレを目指すのではなく、他では代替不可能な価値を持つ人材になっていくのかもしれません。
(文/しらべぇ編集部)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2015年6月19日~2015年6月22日
対象:全国20代~60代 男女1666名