【調査】「テレビCM」が嫌いな人の割合は?「選挙カー化」するリスクも
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民放テレビを見ていると、必ず流れるコマーシャル。中には、面白いモノもあるが、大半は説明ばかりで騒がしく、録画で見るなら飛ばし見してしまう人が多いかもしれない。
CMがあるからこそ、民放は無料で見ることができるわけだが、あまりにも頻繁に入ってくるとウザったらしくも感じられるだろう。
こうしたテレビCMは、どれくらいの好感度があるのだろうか? アンケートサイト「マインドソナー」を使って、全国10〜50代の男女382名に調査を実施した。
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■CMが「好きではない」人は約7割
「CMを見るのが好き」と答えたのは3人に1人。好きではないと考える人が、圧倒的に上回る結果となった。読者の肌感覚とも、近いのではないだろうか。
しかし、男女の回答には、大きな差が見られた。
女性は、ほぼ半々に分かれたのに対して、男性で「CMが好き」と答えた人は、およそ4人に1人。ショッピングなどの機会が多い女性は、「企業発の情報」だったとしても参考にしたいと考える人が多いのかもしれない。
以前、しらべぇがお伝えした調査でも、テレビCMをきっかけに商品を購入したことがある人の割合は、男性:54%に対して、女性:74%と2割ほど高くなっている。
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■ウザい連呼の代名詞「選挙カー」と比べてみると…
ところで、選挙のとき、大音量で候補者の名前ばかりを連呼し、迷惑と言われることが多い選挙カー。テレビCMと比較して、こちらの人気度・迷惑度は、どれくらいなのだろうか?
同じく「マインドソナー」で聞いてみたところ…
やはり、選挙カーが「好き」な人は1割を切り、かなりマニアックな存在のようだ。
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■広告代理店関係者に聞いた! テレビCMが「選挙カー化」するリスクも
まだ、選挙カーほどは嫌われていないテレビCM。だが、好きな人が少数派なのは、確かなようだ。この点について、広告代理店の関係者に話を聞いた。
今でも、面白いCMは勝手にYou tubeにアップするユーザーもおり、のべつ幕なしに嫌われているわけではなさそうです。ただ、かつてより情報が氾濫する世の中で、つまらない説明をするようなCMはウザがられるリスクが高くなっているでしょう。
最大の問題は、広告クリエイターや宣伝部が「CM好き」なこと。「基本的に嫌いな人のほうが多いものをつくっているんだ」という意識がないと、自己満足で嫌がられる広告が増えることにもなりかねません。
(文/しらべぇ編集部・盛山盛夫)