【淡麗辛口の原点】あの「久保田」30周年の特別限定酒をひと足お先に飲んでみた!
しらべぇ読者のみなさん、こんにちは。今日は、いつもの「なつあきコラム」を飛び出して、一人旅。それはそれは特別なお酒が飲めると聞いて、新潟まで足を伸ばしてみたのです。
「久保田」で知られる長岡の朝日酒造で、今年の日本酒の仕上がり具合を確かめる「初呑み切り」という儀式なのですが…
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■「淡麗辛口」の生みの親、新潟日本酒界の「神」の姿も
招待客は限られたVIPのみですが、そんな会場がざわつく場面が。
注目を集めていたのは、こちらの嶋悌司(しまていじ)さん。元・新潟県醸造試験場長で、甘口の日本酒が高級とされていた今から30年以上前に「これからは辛口の時代が来る」と予見。
周囲の反対を押し切って、新潟の蔵元に「淡麗辛口」への方向転換を進めていった結果、全国的に大ヒット。「新潟の酒=すっきり飲みやすい」というイメージは、この人なくしては生まれなかったのです。
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■100本の日本酒をガチで利き酒
酒蔵の一室にズラリと立ち並ぶ100本の四合瓶。蔵人さんだけでなく、招待客も全員、白衣と帽子を着用しての試飲となります。
昨年秋からこの春までに、この蔵元で仕込まれた日本酒は、タンクで584本とのこと。一升瓶にするとおよそ380万本ぶんというから、想像もできません。
純米酒、吟醸、大吟醸から、純米大吟醸、山廃といった個性的なお酒まで、さまざまなお酒がつくられるわけですが…
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■今回のお目当ては「久保田30周年記念」の純米大吟醸
言わずと知れた日本酒トップブランドのひとつ、新潟県を代表する「久保田」は、今年で誕生30周年。それを記念した特別な純米大吟醸が、この日、ついにお披露目に。
今回の取材、最大の目的は、このお酒を飲んでみることだったのです!
さて、淡麗辛口な「久保田」、他のボトルはキリッとしているのに比べて、こちらの日本酒はふくよかな甘みがあります。
洋梨のような華やかさで、雑味ゼロなのはさすが大吟醸。今はリタイアしているかつての杜氏さんが一口飲んで、
とニヤリ。遊び心いっぱいの顔で驚いている姿を見逃しませんでした。
トップブランドが、冒険のアクセルを全開にして生み出した、このお酒。この秋9月18日以降、数量限定で全国の久保田販売店で発売されるそうです。
朝日酒造の細田社長によれば、
とのこと。もし幸運にも手に入れることができたら、ぜひお試しあれ。
(文/しらべぇ編集部・大木亜希子)