力士はピンク◯ーター? 「大人のロボコン」と注目を集める◯◯相撲とは?

この発想はなかった…

2015/08/08 08:00

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ローター相撲」という競技をご存知だろうか?

アダルトグッズ店などで販売されていて、一般には「ピンクローター」と呼ばれるグッズを使って行う相撲のことだ。いや、早合点してもらっては困る。ローターを体内に挿入して相撲を行うのではない。

ローター同士が紙相撲のように丸い箱の上に作られた土俵で戦う、それが「ローター相撲」なのだ。この「ローター相撲」、最近、都内のイベントで何度か披露され、その都度、会場を熱狂と興奮の渦に巻き込んでいる。

注目すべきは、ミュージシャン、芸人、漫画家、工作家…など、クリエイティブな感性を持つ人ほど、このローターの戦いに興味を抱きやすいという。

果たして、「ローター相撲」の魅力とは!?  この競技の開発者でもある構成作家のゴウヒデキ氏に話を聞いた。


※注:このインタビューは、実際には行われておりません

インタビューされたいのに、誰もインタビューしてくれない。そんな想いを晴らしたく、「もしも、インタビューされたら…という仮定で筆者(= ゴウヒデキ)が書いた自分インタビューになります。


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■ひとりインタビュースタート

—―この「ローター相撲」を始めた経緯は?

ゴウ:最初は、私がモテない人たちを集めた「モテないフェス」というものを開催しまして、そ の中の目玉企画として考えました。


でも、当初は「ローター相撲」ではなく、バイブレーターを使った「バイブ相撲」を行 う予定でした。バイブレーターが土俵の上で戦ったら面白そうだと。


—それが、なぜ「ローター相撲」?

ゴウ:秋葉原の「アダルトグッズのデパート」と呼ばれている専門店に力士(バイブレーター)をスカウトに行ったんですが、いざ棚に並ぶバイブレーターを見たとき、その形状にち ょっとひいてしまいまして。


「これは、お客さんもひくかな…」と小首をかしげたとき、その視線の先に、形状的 にもひかない、かわいらしい形のグッズがあったんです。 それが、ローターでした。


—偶然、ローターと出会ったんですね?

ゴウ:はい。その存在は以前から知ってましたが、相撲に使おうと思ったのは、その時が初めてでしたね。バイブレーターを買いに行ってローターと出会う、セレンディピティです。


—実際に、お客さんの前で「ローター相撲」をやることに不安はなかったですか?

ゴウ:やはり、ドン引きれるのでは? という不安はありました。

しかし、「アート」の基礎に物事を「観察」して、その「本質」をあぶり出す…とい う考え方があると思うんですが、その基礎に立ち返ってローターを見てみますと、パッケージに「ジョークグッズ」と明記されているんですね。


—ジョークグッズ?

ゴウ:はい。「ジョークグッズ」です。 つまり、「ローター」の本来の存在理由は「ジョークのため」なんです。決して、レディの体の一部にプットオンする…といった性的な使い方をするもので はないんですね。


—ローターを卑猥だと思う方が間違っていると?

ゴウ:その通りです。卑猥な使い方を思い浮かべてしまう人というのは、すでにローターに対 して先入観を抱いている


これに気づいた時、「やらしい」「卑猥だ」「エロい」と思われても、そう思った人の方が 卑猥なんですよ!! と言い返せると思って決行しました。


—実際やってみて、ひかれなかったですか?

ゴウ:お陰様で、ひかれず、それどころか好評で、その後お台場でのアート系のイベントにも お招き頂きました。

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(※アート系イベントでのローター相撲の様子。乙幡啓子、片桐仁、たいがー・りーが見守る)

—アート系のイベントだと、受け入れられるか不安があったんじゃないですか?

ゴウ:ありました。やはり、自分で開いたイベントだと失敗しても怒る人はいません。


それに比べて、今度は対外的なイベントですから…そういうのを不快に思われた方 からクレームが来たらどうしようと思いました。ですが、クレームもつけづらいだろうな…と。


—クレームがつけづらい?

ゴウ:はい。先程も申しましたように、本来「ジョークグッズ」ですから、それをジョークの ために使うという正しい使い方をしてるわけで


それを「卑猥なものを遊びに使ってる!」とご立腹される方がいましても、「え? 卑猥 な使い方なんてあるんですか?」と、とぼけられるなと。


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■そもそもの用途について熱く語る

—これが正しい使い方だと?

ゴウ:そうですね。でも、アート系のイベントでも概ね好評で、特に何かを作ってらっしゃるクリエイター の方からは、「自分もやってみたい!」といった感想をいただきました。


—そこまでクリエイターを惹きつける魅力は、どこにあると思いますか?

ゴウ:「手術台の上の蝙蝠傘」ではないですが、パッと見た時の印象が感性をくすぐられるん ですよ、「土俵の上のローター」は。


何かが始まる予感に満ちているというか。それに、土俵の上に置いた時点で「力士」と呼んでいますからね。


—ローターのことを?

ゴウ:はい。もう「力士」と呼んだ時点で「力士」に見えてくるんです。 「便器」を「泉」と呼んだ現代アートのようなものですね。


—ちょくちょくアートっぽい喩えを入れてきますが?

ゴウ:ひかれないようにです。正しい使い方をしてるという自負はあるんですが、少しでも批判されないように、アー トな匂いを振りまいてごまかそうとしています。


—正しく使ってるのに?

ゴウ:使ってるのにです。目に触れる人の数が増えると、どこに怒りのキッカケが潜んでいるか分からないですからね。で、私、怒られたくない気持ちが人一倍強いものですから。 誰も怒らないと思うので安心してください。


—安心できません。

ゴウ:(笑)それと、もう一つ、やはり「相」の持つ魅力があると思います。勝ち負けがハッキリしているから、出し物として見やすいんですよね、相撲。


土俵の上のローターからコードが伸びて、リモコンを人が操っている姿もかわいいですし


—たしかに、アナログな魅力がありました。

ゴウ:大人のロボコン(ロボットコンテスト)」として、もっと競技人口を増やしたいと思っ ています。


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(※これが、大人のロボコン「ローター相撲」。ジョークグッズとしての正しい使い方)

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(※土俵際の接戦。コードのブレから戦いの激しさが伝わる)

大人の心の中に眠る、アナログ少年の心を呼び覚ますローター相撲」。ゴウヒデキ氏は、ジョークグッズとしてのローターの魅力をさらに引き出すべく、新たな作品も生み出している。

次回は、そんなローター作品の新作「ローターアート」について、お話をお聞きしたい。 まぁ、聞くのも答えるのも私ですが。

(文/ゴウヒデキ

(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部

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