飲食店予約のドタキャンは見抜けるのか!?「バックレ」の傾向と実態
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以前に、しらべぇ編集部でお伝えした調査では、実に16.2%もの人が、飲食店の予約を当日キャンセルしたことがあると回答。
飲食店オーナーたちが悲痛な叫び…あまりに酷すぎる予約のドタキャン事情
スマートフォンの普及で、ますます「予約」が便利になった飲食業界で、いま、何が起こっているのだろう。
本記事では、飲食店側から見たドタキャンの実態をレポートしてみたい。
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■連絡なく店に来ない予約「バックレ」の実態
飲食店にとって、お客様の都合によりどうしても発生してしまう「キャンセル」をゼロにする事は難しい。
しかし、食材の調達やコースの料理、席の確保など様々な準備をした末に、何の連絡もなく予約がすっぽかされ、すべてが無駄になってしまう「バックレ」のダメージには計り知れないものがある。
そこで当日、何の連絡もなく来店が無かった「バックレ」行為に絞って、飲食店の予約台帳アプリ「トレタ」のおよそ160万件の予約データを分析する事にした。
その結果が、以下のグラフである。
何と言うことだろう。
バックレ行為の92.6%は、その日に来店する予約をとって、そのまますっぽかしていることが分かったのだ。
「来ると思ったから、席を確保して、断ったお客さまも居たのに!」などと悲痛な叫びが聞こえてきそうなこの結果。
果たして、「バックレ」になりそうな傾向は予約の時点で見抜けるのだろうか?
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■キリの良い大人数の予約には注意が必要
そこで、注目してみたのが「バックレ」と「予約人数」の関係である。全体として、2~4名の予約で「バックレ」になる傾向が大きい。
これは想像がつく結果なのだが、ここで、注目すべきは10人、15人、20人というようなキリが良くて大人数の予約において「バックレ」が起きる特徴をデータが示していることだろう。
ここから想像できるのは、人数が読めない急な飲み会で、幹事が、「だいたい10人!」、「15人!」と仮の人数のまま、複数の店舗に予約を入れていくようなシーンではないだろうか。
当日急に大人数の予約が入った際は、飲食店側からも幹事に確認の連絡を入れるなど、積極的なコミュニケーションをとっておくことで、未然に防げる「バックレ」もありそうだ。
(文/かっこ株式会社・成田武雄)
【調査概要】
個人情報が含まれない形式のトレタ予約データ1,606,101件(期間:2014月10月1日分から2015年5月24日まで)を使用し、連絡なしのキャンセル(NO SHOW)について分析