次世代ヒーローはここにいる!? 話題の「劇団プレステージ」に迫る! 【出口博之のロック特撮】

2015/08/17 19:00


こんにちは、白ポロ+眼鏡でおなじみのMONOBRIGHT、ベースの出口です。 8月も中旬を過ぎたこの時期、特撮ファン、特に仮面ライダーファンの心中はソワソワしているのではないでしょうか?

仮面ライダーは10月に番組交代が行われるので、この時期には現在放送中のものは物語の佳境に差し掛かります。それと同時に、次の仮面ライダーの情報が続々と出てきます。

一体どのような設定で、どんな仮面ライダーが現れるのか。物語の終わりと始まりが同時にやってくるのが、この8月中旬の時期なのです。

新番組で気になるポイントのひとつは「キャスティング」です。仮面ライダーシリーズ、スーパー戦隊シリーズは「若手俳優の登竜門」とも呼ばれ、特撮番組の主役をきっかけに大躍進していった俳優が数多くいます。

次の時代を牽引する若手俳優にとって、特撮番組は重要なブレイクポイントになっています。

現在公演中の話題の演劇集団「劇団プレステージ」の大村学(おおむらまなぶ)さんと、株元英彰(かぶもとひであき)さんに次の世代を担う若手俳優の視点で、特撮番組の魅力と演劇の面白さについてお話を伺いました。

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■大村さん、株元さんが所属する劇団プレステージとは

劇団プレステージは、今年10周年を迎える19歳から37歳の男性20名が在籍する演劇集団です。

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大村学さんは前身のユニット時代から所属し、現在では劇団をまとめる一人

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株元英彰さんは、3年前から劇団に参加しています。

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劇団プレステージは、それぞれに目標を持って事務所に入った若手俳優たちが集まって結成されました。本当に小さな劇場からスタートし、10周年を迎えた今では1000人規模のステージで活動をされています。

まさに、次の時代を担う才能溢れる俳優たちが舞台から飛び出さんばかりに活躍しているのです。


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■特撮番組の魅力と、役者としての野望

大村さんが俳優として感じる特撮番組の魅力については、

「僕は元々、保育士になりたかった。子供たちに愛される、憧れられる存在になりたいんです」

そのうえで、

「1番は多くの方に知ってもらえるということ。長い期間のお仕事ですし、その後も継続的に作品に携われるのが魅力です」

と、劇団を牽引する存在らしい堅実的な見方をされています。

株元さんは幼少の頃から特撮番組を見て育ち、役者になる直接的なきっかけは『仮面ライダー電王』(2007年放送)だったと言います。今後、特撮番組に出演する際に叶えたいことは

どんな役でも芝居で見せたい。そして、10年後20年後でもいいから、新しくプレステージに入った若手が主役で、周りの配役も全部プレステージで固めたい!」

演技へのこだわりと、劇団への信頼感と強い絆が見える展望を語って頂きました。これまで数多くのオーディションを受けてきた2人は特撮番組のオーディションについては

「演技以上に、その人自身の中身やイメージを問われることが多くあります」

とのこと。

1特撮ファンである私が勝手に推測するに、キャラクターと文字通り「一心同体」になれること、これはまさに役に「変身」できることが突破の鍵になるのでは、と思いました。

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■今、二人が追いかけるヒーローとは

最後に、お二人にとっての「ヒーロー」について伺いました。 大村さんは要潤さんを自身のヒーローに挙げています。

「芸能界のことをまったく知らなかった時代に共演させていただいたとき、現場での気遣いなどを見て、役者としてこういう人になりたいと初めて思いました」

要潤さんは、2001年の仮面ライダーアギトで「仮面ライダーG3/G3X」を演じた正真正銘のヒーロー。ヒーローの系譜は脈々と受け継がれています。

株元さんの「ヒーロー」は、福山雅治さん

「事務所の先輩でもありますが、アーティストとして歌、トーク、ビジュアル、写真も撮れる、僕の中では完璧なヒーローなんです」


福山雅治さんが今年25周年を記念してリリースするシングルは「I am a HERO」。株元さんも、ヒーローの背中を追いかけ続けています。インタビューをさせてもらったあと、劇団プレステージの舞台「Have a good time?」を観劇しました。

10年間売れないアイドルグループを続けていた5人組が、破天荒なマネージャーの提案により再起をかけた一手をうつ、というあらすじ。その一手は彼らに何をもたらすのか

10周年を迎えた劇団プレステージが「10年間売れなかったアイドルグループ」を主人公にした舞台。いい大人になってもやりたいことを続ける楽しさや厳しさ、覚悟、そして、どんな状況になっても忘れてはいけない大切なことが描かれています。

公演は8月23日(日)まで新宿・紀伊國屋サザンシアターにて。舞台の登場人物たちと同年代の30代前後の男性には特にお勧め。夢を追いかける情熱が感じられます。

一生懸命でアツくて面白いヒーローの誕生は、近いかも知れません。運動部の部室に流れる雰囲気にも似た空気を持った、この俳優集団から、次のヒーローが生まれる可能性は無限大です。

(文/MONOBRIGHT・出口博之)

コラム特撮仮面ライダースーパー戦隊シリーズ
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