グルメと名所巡りはもう飽きた!ツアー旅行に飽きた人がもう一度ハマる参加型旅行入門

2015/08/18 09:00

しらべぇ0818旅行

祭りやイベントが多く開かれるこの季節、すでに全国各地の観光地に足を運んだ人も少なくないだろう。祭だけでなく、その地の名所を訪れて郷土料理や有名店の味を堪能したりと、旅行の楽しみ方はさまざまだ。

なかでも有名な観光地はその楽しみ方がネットやガイドブックでかなり確立されていると言える。そのため、京都や沖縄、北海道は初心者でもどこに行けばよいか迷わないため満足度の高い旅行先となっている。

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だが、こうした従来型の旅行の仕方にはある種の限界があることも否定できない。観光コースが確立された場所では、そのコースの存在ゆえ、誰もが同じ場所を訪れ、同じ店の行列に並び、同じ料理を食べ、同じ宿に泊まる旅行を繰り返すだけになりがちだからだ。

たとえば、ある観光地をネットで検索すると、まったく同じ場所で撮った他人の記念写真や料理の写真がズラリと並ぶことは珍しくない。

つまり、有名観光地ほど、そこで生み出される個々の旅の思い出は量産化されたパッケージ商品に過ぎなくなってしまっているのである。

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■目的ありきの「参加型観光」のススメ

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そんな規格化された観光のあり方とは違い、どんな地でも自分なりに楽しめる新たな観光の仕方があると主張するのは、月に一度は全国各地へ旅行に出かけるというTさん(男性・31才)だ。

彼がおすすめするのが「目的を決めた参加型観光」だ。学生時代は日本全国をバックパッカーとして旅し、20代前半は観光ガイド片手に各地の名所や名物料理を口にしてきたTさん。そんな彼が至った最高に旅行を楽しむ方法とは?

従来型の旅行というと、お城や名所を訪れたり祭りを「見る」体験、地元名物の料理を有名店で「食べる」体験、ゆったりできる温泉宿や高級ホテルでで「泊まる」体験が一般的でしょう。これらはすべてサービスを享受することにお金を払う消費型の旅行です。

――消費以外の旅行があるということですか?

僕がおすすめしたいのは、消費ではなく参加する旅行。何らかのプロジェクトにかかわることでその地に訪れる必然性をつくり、場合によってはその地の魅力を引き出す側にまわる。そういう関わり方をするんです。

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■参加型旅行の3パターン

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――具体的には?

大きく言えば3つ。1つはマラソン大会やフットサルなどのスポーツ大会に参加すること。その地で開催されるスポーツイベントは外部からの参加も多く、単に観光地をまわるだけではわからなかったその地の魅力に気づくことができます。何より観光しているのに健康的になれるのがよい。

2つ目は地元の祭りに参加すること。全国各地で開かれているよさこい祭りや徳島の阿波踊りのような規模の大きな祭りは、地元の人以外でも参加できます。

祭りは見ているより参加しているほうが絶対に楽しい。東京のような都市部に住んでいれば、地方で開催される祭にエントリーしている団体はすぐに見つかります。しっかり練習して祭りに参加すると、その祭りを盛り上げる側にまわることの楽しさとやりがいを感じられますよ。

最後は現地で地元名物の料理をつくってみること。特に郷土料理は各家庭でつくられているので、しっかり習えばつくることができます。事前に料理教室を調べておいて参加すれば、郷土料理をしっかり堪能してさらに作り方を覚えて家に帰ることができる。一石二鳥です。

Tさんが言うに、こうした目的を定めて旅行すれば、なんとなく「みんなと同じ消費をして終わった」ということには絶対にならないのだという。

みんなが撮っている風景や料理を写メしてSNSにアップする消費型旅行から、予め自分がその地を訪れる目的をつくり、何らかの形で場所とかかわる参加型旅行へ。そうした旅行のあり方が今後注目されていくのかもしれない。

(文/しらべぇ編集部

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