離島への冒険旅行の数々⑩〜子供の脳みその発達に関して〜【溜池ゴロー、子育てこそ男の生き甲斐】

コラム

2015/08/26 11:00

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「都会の真ん中で育てながら、できるだけ自然を経験させる」

これがワシら夫婦のいくつかある子育て方針の1つである。

なぜ、都会の真ん中で子供を育てようと思ったか。その理由は…… 都会には、多種多様な生活様式を持つ(または持っていた)タイプの人間が集まりやすい。

なので、都会で育つと成長して行く過程で、いろんなタイプの人間と接触する機会が必然的に多くなると予想できる。

そして、様々な人間と接することにより、「生きる上での価値観は、決して1通りではなく、100人いたら100通りである」ということや、「どの生き方も良い悪いはなく、自分にとってどうかということである」ということ、「人との距離感」や、「日本人と海外の人々との価値観の違い」……などを学びやすいのではないかと思ったからである。

つまり、「コミュニケーション能力を身につける機会の頻度」と、「子供にとっての将来の人生モデルの多様性」が、都会の生活にはあるのではないかということが主な理由となる。



 

■研ぎ澄まされる五感と脳みそ

では、一方の「できるだけ自然を経験させたい」理由は、何か。それは……ズバリ、「いい脳みそ」をつくるためである。

ワシが思うに、子供が自然を経験することによる恩恵は、体力的なことよりも、成長し続ける脳みそに良い影響を与えることのほうによりあると思っている。

体力に関しては、都会だろうと地方だろうと、その家庭によって大きく違う。自然が周囲に多くある地方で暮らしてる子供にも肥満児はいるだろうし、自然のほとんどない都会で暮らす子供でも優秀な体力を持つ子供は多くいる。

ちなみに、ワシの息子の通う都心の真ん中にある小学校は、学力だけでなく体力測定においても優秀らしく、全国の平均値をずっと上回っているらしい。

「自然を経験させること」が、なぜ子供の脳みそを発達させるのか。それは、自然には子供の脳みその発達にとって、「いい刺激」がたくさんあるからだ。

息子が生まれたとき、ワシは数多くの育児書や脳科学の本を読んでみた。

「3歳〜10歳(本によって年齢差が多少あるが)の間に、子供の脳みそにいい刺激をできるだけ与える方が良い。そのためには自然は最適である」というようなことが多くの本に書かれてあった。

自然には、視覚・聴覚・触感のどの刺激もあり、それらが子供の脳みその発達に直結している。

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例えば、離島の海ひとつとっても……見たことないような海の青さ、波の音、海からの風が肌に当たる気持ちよさ、海水の冷たさやしょっぱさ、砂のざらつき、浜辺であるくヤドカリやカニ、海の中を泳ぐ魚、水に潜ったときの海水のはじけるような音……。

それだけではない、波の上を走る船に乗る、離島中を自転車で走り回る、その島での食事を味わう、そこに住む人々と交流をする、台風が来たときのちょっとした怖さ、荒れた海を見ると感じる恐れ。

こう言ったことも、子供の脳みその発達には、とても「いい刺激」なのだ。


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■冒険の旅が今まさに…

このようにワシは、子供の大脳皮質の基礎がつくられる10歳くらいになるまでは、「自然の経験」は欠かせないと思っているので、息子が2歳の頃から離島に訪れることを続けた。

そして、息子が2〜3歳の終わりまでは…… 石垣島や宮古島の海では、泳げるようになったばかりの息子は、海中を泳ぐ魚を追いかけ、潜っては足下にある貝殻を広い、岩に隠れるクマノミを観察した。

そして、とんでもなく大きな台風に遭遇し帰れなくなったこともあった。 竹富島のビーチでは、ヤドカリを捕まえ、ナマコをこわがり、牛車に乗り、桟橋で夕日を見た。

多くの牛とクジャクに迎えられた黒島では、熱を出した息子は、ヤモリやゴキブリだらけのコテージでワシら夫婦に看病された……。

これらすべてが、息子の脳みその発達にとってはかなり「いい刺激」になっていたと思われる。離島の自然は、2〜3歳の息子に、これでもかというくらいの刺激を与え続けてくれた。そして、息子は4歳になった……。

その頃になると、息子も少しはしっかりしてきた。なので、ワシら夫婦は、息子を連れてますます「冒険の旅」にでかけようと意識しだした。

そして、ワシらが次に目指した場所……それは、日本の最南端の島・波照間島だった。

息子の4歳の夏のはじめ、ワシらは波照間島へと渡ったのだが……そこで待ち受けていたのは、これまたとても刺激的なことばかりだったとさ。 続きは次回!

(文/溜池ゴロー