「なんかいいことないかなぁ」の本当の意味【内田理央、こんなだけどタレントです】
こんにちは、だーりおこと内田理央です。
こないだ、かなり空いてる電車でわたしと同年代の女性2人組が、
「あ~、なんかいいことないかなぁぁ~」
「ほんとねぇ~。なんかいいこと起きないかなぁぁ~」
と会話してるのを耳にしました。
「なんかいいことないかなぁ」というセリフ、わたしもよく言ってしまいます。具体的な“いいこと”の中身は何も考えず、ほんとになんとなく、「あぁ、なんかいいことないかなぁ」って。
■「なんかいいことないかなぁ」の意味
おそらく、「なんかいいことないかなぁ」という言葉は、会話の内容を変えるためのクッションなんです。
本当にどうしても“いいこと”が起きて欲しいというよりは、それを言ってるあいだに何か次の話題を見つけたり、あるいはその言葉をきっかけにして次に話す内容が決まったりする。
つまり、暇なときや話題がなくなってしまったときに、「ねぇ、次はなに話す?」という意味で、「なんかいいことないかぁ」って言うんです。その証拠に、冒頭の女性2人組は、それまでは「こないだの旅行、超楽しかった!」という話をしてましたからね!
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■「ねぇ、次はなに話す?」は、ほかにもたくさん!
この、「ねぇ、次はなに話す?」にあたる言葉って、考えてみたら結構たくさんありました。
たとえば、「最近なんか楽しいことあった?」「最近面白いことあった?」などの質問も、本当に“楽しいこと”や“面白いこと”を聞きたいというよりは、次の話題につながる内容であればどんな答えが返ってきてもいい質問だと思うんです。「ないない。それよりさ、久しぶりにディズニー行きたくない?」でも、もちろん可。
あと、「今日暑いねぇ」「最近急に寒くなったねぇ」「夏あっという間だったねぇ」「もうすっかり秋の気候だねぇ」など、気候にかかわるセリフも、ほとんどが「ねぇ、次はなに話す?」の意味だと思います。
「最近急に寒くなったねぇ」「あ、でもまたちょっと暑くなるらしいよ」と話をなんとなく伸ばしながら、会話が盛り上がりそうな大きなテーマを探してるんですね。
何が言いたいのかといいますと、コラムを書くためのテーマを考えるというのは、まさに「最近なんか楽しいことあった?」と自問自答する作業だということです。
「なんもないなぁ。なんかいいことないかなぁ。あ、でもこないだあんなことあったな…」と考えてるうちに、道が開けてくるんですね。
さて、次回は何を書こうかしら…。なんかいいことないかなぁ。
(文/内田理央)