LA発!オシャレだと思って取り入れたけど「実は日本には不向きだった」4つのもの
こんにちは、スタイリストの久保田(フランソワ)です。アメリカはLA(ロサンゼルス)と言えば、おしゃれな西海岸セレブファッションの本場!
10年くらい前から日本にもその熱は広く伝わってきており、1着3万円以上するデニムブランドが飛ぶように売れたり、最近ではウッディーな内装のセレクトショップが大人気になったりしています。
でもね、「本当は日本人に向いてないのについカッコイイと思って輸入しちゃった」もの、あると思います。
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①ジーンズ
©iStock/ Kazzakova
実はデニムパンツは通気性はそれほど良くなく、防寒性もありません。つまり「夏暑く、冬寒い」服なんです。年間を通じて寒暖差が少なく、風通しの良い乾燥した気候のLAでは1年中穿けるアイテムですが、日本の気候にはあまり向いていません。
すでに一般に浸透しきったアイテムではありますが、湿度が高く四季のハッキリした日本では、快適に穿けるタイミングは存外少ないといえますね。向いてません。
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②サマーニット
冬でなく、春夏に着るセーター「サマーニット」もジーンズ同様日本の湿度には厳しいでしょう。真夏でも夜が肌寒い西海岸なら出番が多いアイテムですが、日本で着れそうなのはむしろ春。
「スプリングニット」ならOKかもしれませんが、サマーニットは向いてません。
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③移動手段としてのスケボー
©iStock/Ysbrand Cosijn
とにかく広いアメリカでの移動手段はもっぱら車。それでも免許のない人や、車を出すほどでもないちょっとの距離を移動したいときに便利なのが自転車やスケボー。
自転車は盗難の危険性が高いため、気軽に持ち歩けて徒歩より早いスケボーがとても重宝します。道もだだっ広く、通行人の邪魔にもならず、気候も爽やかで汗だくにならないため、西海岸沿いの街では日常的にスケボーで移動する人をよく見かけます。
これが道も狭く、人もギュウギュウの日本では迷惑行為にもなりかねません。公園で遊ぶツールとしては全く問題ないんですけどね。街乗りスケボー、向いてません。
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④スタバ飲み歩き
これはLAに限らずですが、アメリカではゴミ箱がそこら中に設置されています。それも、分別不要なことが多い。スタバでテイクアウトしたドリンク片手に、颯爽と街を歩く姿に憧れる気持ちも分かりますが、実は日本には向いてません。
だって、町中にゴミ箱がほとんどありませんから。その代り、ドリンクの自動販売機とペットボトル用ゴミ箱はいたるところにありますから、日本ではペットボトルを持ち歩く方が圧倒的に便利です。
郷に入っては郷に従え、とはよく言ったもので、ファッションもその土地や文化背景に沿って洗練されて来たもの。表面上だけ真似してみても、逆に格好悪いことになってしまうのかもしれませんね。
(文/久保田フランソワ)