「それ、ラーメンと関係なくない?」世界平和など理念を掲げるラーメン屋に49.5%が違和感
激戦区ともなると、数時間待ちも珍しくないと言われる人気ラーメン店。こだわりは味だけでなく、店の内装にも及びます。
そんな人気ラーメン屋の店内で、こんな言葉を見かけたことはないでしょうか。
<この一杯で、世界を変える。>
<夢は必ず叶う、だから一歩一歩進んでいこう>
<魂込めたつけ麺で世界に笑顔と平和を!>
一見、ラーメンの味とは直接関係のなさそうなこれらのポエム。そんな店主の熱き思いに違和感を持つお客さんは少なくないようです。
本サイトが実施した以下のアンケート結果をご覧ください。
【質問】世界平和を願うなど、ラーメンとは直接関係のない世界観やスローガンを掲げるラーメン屋に違和感を覚えますか?
違和感を覚える:49.5%
およそ2人に1人がラーメン店が掲げるスローガンに違和感を覚えると回答しています。
さらにこの数値、年代別に見てみると年配者ほど違和感を持つ人が多い結果に。
【年代別】「世界平和を願うなど、ラーメンとは直接関係のない世界観やスローガンを掲げるラーメン屋に違和感を覚える」と答えた人の割合
20代:36.5%
30代:41.3%
40代:51.4%
50代:55.9%
60代:61.8%
■「ラーメンと関係ない」「押し付けがましい」「メシだけ食わせろ」
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なぜラーメン店のスローガンは嫌われるのか?回答者にその理由を聞いてみました。
「ラーメンと直接関係ないし、その理念やスローガンに客も共感しているみたいになってイヤ」(20代・女性)
「自己顕示欲強すぎ!知らねーよオマエの価値観なんて!」(20代・女性)
「味がよければよい。余計なことを言うな」(30代・男性)
「ただ単に食事をしたいのにうっとおしい。やたらと世界観がでかいクセに味が至って普通ということがあった」(40代・女性)
「飲食店を営むのに世界観をこしらえなければならなくなったとは、厳しい時代になったと思う」(60代・男性)
「最近『デモじゃ社会は変わらない』と言われがちだが、ラーメンにポエムをのせるのはもっと変わらないと思う」(40代・男性)
「言葉のチカラを信じているわりに語彙力が稚拙」(40代・女性)
「あえて表に出さなくても、自分自身の心の中で実行していたら良いのでは!?」(50代・女性)
「自分の店は演説場ではない。だが、自営業者は自由度が高いためにこうした主張ができてしまうのだろう」(50代・女性)
「食べものは妙な理屈抜きでその味を楽しめばいい。世界観を言いたいのならそれにふさわしい場所で行うべき」(60代・女性)
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回答者の多くは、ラーメン店に求めるの味だけであって、世界観は求めていないと答えていました。しかし、その理念があるからこそ、お店はおいしい味を生み出せている可能性もあります。
ラーメン店内に掲げてあるスローガンは、「おいしい部分だけいいとこ取りできない」というメタメッセージを発しているのかもしれません。
(文/しらべぇ編集部)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2015年8月21日~2015年8月24日
対象:20〜60代男女1413名