イクメンに理解ある街ナンバーワンは千葉県!一方で優しくない街は…
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2010年の流行語大賞トップテンに入った「イクメン」。仕事に従事するかたわらで育児もこなすイクメン社員を、世間はどんな目で見ているのだろう。
妻だけに子育てを押し付けず、協力的な夫の姿が評価されているのも事実だが、現実的には「イクメンは出世できない」と会社から偏見の目で見られることもあるようだ。
しらべぇ編集部では20代〜60代の働く男女514名に、「イクメンの同僚が子供を理由に会社を休んだらどう思うか?」と聞いてみた。
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◼将来イクメン社員になりうる若者男性︎の目が厳しい
子供を理由に会社を休むイクメン社員に対し、「仕方がない」と答えたのは全体で49.8%、「休むべきではない」と答えたのが11.1%だった。
性年代別で見ると、男女ともに年を重ねるにつれて「休むんでも仕方がない」と思う割合が増えていくが、自分が将来イクメンになる可能性のある20・30代男性の視線が厳しい結果に。
20・30代男性で「休むべきではない」とキッパリ言い切った割合は15%を超えた。上司からの風当たりが強いイメージはあるが、残念ながら子育て世代の風当たりも厳しいようだ。
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◼︎仕事ができる高収入の人はイクメン社員を理解
収入別ではさらに顕著なデータが。年収の額が高くなるにつれて、イクメンが子供を理由に会社を休むことに寛容になり、年収が700〜1000万円では60.3%もの人が「仕方がない」と理解を示している。
金銭的に余裕のある人は、気持ちにも余裕があるということだろうか?
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◼︎イクメン社員に厳しい街は埼玉!
都道府県別で見ると、残念なことに埼玉県がダントツでイクメンに厳しい街であることが明らかになった。「子供を理由に休むべきでない!」と言い切っている人が20.6%にものぼる。
一方で、千葉県は「仕方がない」とイクメン社員の休みを認める人が66.7%で、非常に多くの人が理解を示している様子。東京都も千葉県には及ばないまでも、56.6%の人が「仕方がない」と状況を鑑みる人が多い。
調査によると、イクメン社員の認知度が低い都道府県もある。大阪府では、「周りにイクメンの同僚がいない」と答えた人が53.5%もいたのだ。 職場で浸透していないのか、妻に子育てを任せてしまう夫が大多数なのか、実際はどうなのだろう。
今後ますますイクメン社員のあり方に注目が集まると思われるが、若者男性の理解の低さが懸念される調査となった。
(文/しらべぇ編集部・chan-rie)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2015年8月21日~2015年8月24日
対象:全国20代~60代の働く男女計514名