男性に驚かれる女性アパレル店での出来事【成瀬心美の嫌よ嫌よも愛のうち】
みなさんこんにちは、成瀬心美です!
ファッションの秋ということで、9月のこのコラムはまるまる「ファッション特集」、正確には「ファッションにまつわる様々な疑問やあるある特集」にさせてもらってますが、第2弾のテーマは、「アリバイ一周」です。
※第1弾「アパレル店ではなぜあんなに『値段確認』し難いのか?」はこちら!
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もし、「話しかけてもらわなくて大丈夫です」と書かれたプラカードを首からぶら下げる制度があれば積極的にそれをかけたいくらい、わたしはアパレルショップで店員さんに声をかけられるのが苦手です。
人見知りなのに加えて“押しに弱い”ので、ぐいぐい話しかけられると、買いたくないものでも買っちゃうことがあるんですよね…。そして、買おうと思ってたのに買いたい気持ちがなくなってしまうことも…。
ただ、どれだけオススメされても本当に「買わない」と決めたときには、気合いを入れて、「いいですねぇ。あ、少し考えさせてください!」と言ってその場から立ち去るようにしています。
それが「109」とか「マルイ」のようなアパレルショップがたくさん入ってるビルだった場合…。そこでやるのが、「アリバイ一周」なんです!
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「考えさせて」と言ったからには、“本当に買うために考えてますよ感”を出さなきゃいけません。そこで、その言葉のアリバイを作るために、店を離れた後に別の店のマネキンとかをゆっくり見てる感じを出しながら歩くんです。
これが、アリバイ一周。本当はすぐにでも別の階に行きたい、もしくは外に出たいのに、美術館で後ろに手を組みながら絵を見てるおじさんのような雰囲気でエスカレーターまで一周します。
ただ、これ男性に話すと「そんなことあんの!?」ってよく驚かれるんですけど、たまにアリバイ一周してる最中にさっき離れたお店の店員さんが「こんなのありましたけどー!」って追いかけてくることがあるんです…。
店員さんが仕事に一生懸命であることは重々わかっているのですが……ここまでされてしまうと、断るのが本当に気まずくなっちゃいますよね。
あと、靴屋さんとかで床に膝をついて靴を履かせてくれたり、カバン屋さんでカバンの中の白い詰め物を出してまで説明してくれたり、倉庫にある商品を走って取りに行ってくれたりする行動も、断る気まずさを増長させます…。
こんなに頑張って接客させてしまってるのに、わたしはこれから「買わない」という意思表示をしなきゃいけないのか…って。ということで、アパレルショップでは、できれば話しかけないでいただきたいです!
じゃないと、欲しくない物もたくさん買ってしまうよー!!
(文/成瀬心美)