棚は「さしすせそ」で分類!関東初進出の本屋「MUJI BOOKS」が新感覚すぎる
無印良品有楽町店のリニューアルオープンは、初の全改装が話題になっているが、もう一つの目玉は「MUJIBOOKS(ムジブックス)」だ。
これまで、無印良品と本の組み合わせ、料理本やデザインの本などは取り扱いもあったので想像はつくのだが、ここの様子は違うらしい。そこで関東初進出となる「ムジブックス」を調査してみた!
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■商品とモノ、本、体験をつなげる配置
「ムジブックス」は1階~3階の店内のあらゆる場所に点在している。随所で展開直線で構成された無印良品の棚と、無垢材の曲線や、らせんを描く有機的な本棚が対照的。
無印良品衣類+ファッションの本など、店内全ての売り場に関連する本が絡みあうようになっている。
ここでは、無印良品関連のインテリア雑誌を立ち読みし、すぐに載っていた収納用品を買うことも可能。
これまで異業種が売られている店舗はビックカメラ+ユニクロの「ビックロ」や、遊べる本屋、本+雑貨の「ヴィレッジヴァンガード」があったがそれらとも違う。生活用品全般を扱う、無印良品らしい統一感が生まれている。
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■本を「さしすせそ」で分類
料理のコツ「さしすせそ」をイメージさせるが、砂糖・塩…ではない。生活の「さ(冊)し(食)す(素)せ(生活人生)そ(装)」というわけかたになっている。
千夜千冊の松岡正剛が所長を務める編集工学研究所が企画、選書を行っており、先にオープンした博多店でもユニークな選書が話題となっていた。
書物の文化を大切にする良品計画とともに「MUJI BOOKS」を展開いたします。本の新たな可能性と商品とが融合した体験を提供してまいります。(キャナルシティ博多の「MUJIBOOKS」のプレスリリースより)
無印良品の発案者の一人、田中一光の時代から本との関わりが深かったという。
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■無印良品の商品×それに関連した本で構成
「さ」では、「分類してたばねる冊、冊子」の分類になっていって、その一つの「本の本の本」という棚には、本にまつわる本が並んでいる。「キンドルにまけたくない」という紙の本の呟きのようなコメントがひっそりと置いてある。
「し」は「食の本」「ごはんと本」。ちょっと気取った料理や各国の料理レシピは、無印良品がセレクトした食材の棚のコーナーに。
朝食、昼食、夕食に分類された本は無印良品の食材や食器のそばに配置され、普段の生活に組み込まれた「食の本」がセレクト。
「す」は、「素材」。無印良品の商品に共通する洗いざらしの衣類や、無漂白を意味する「素のまんま」の分類だ。 地球や自然、身近な素材の図鑑や、ヒトの体についての本が並ぶ。
色ごとに分けられた「白」という棚には背表紙が白いだけでなく、内容にも統一感があるのはさすがだ。
「せ」は「生活」と無印良品の本。リフォームや家具の3階にセレクトされている。
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■本を選びながらコーヒー休憩も
2階の中心あたりは、ブックカフェのようになっている。自動販売機の飲み物と一緒に座り読みもOK。さらに3冊買うとカフェのドリンク無料チケットが貰える。
座り読みでじっくり選び、購入後はCafe&Meal MUJI(カフェ&ミール ムジ)で読書を楽しむのもいい。
【無印良品 有楽町店】
住所:東京都千代田区丸の内 3-8-3 インフォス有楽町
営業時間:10:00 ~21:00
(取材・文/しらべぇ編集部・田村えま)