20代で若ハゲに悩んだ男性はなぜ開き直れた? 大学時代の友人の言葉と行動

Man loosing hair, baldness

©iStock.com/Zurijeta

「誇張でもなんでもなく、毎日死にたいと思ってました」―― これは、某商社に勤める現在30歳の男性Aさんが、5年ほど前を振り返って話した言葉だ。

Aさんが「死にたい」と感じた理由。それは、いわゆる“若ハゲ”である。

高校時代はサッカー部、大学時代はサッカーサークルに入っていたというスポーツマンのAさんは、仲間内や会社では“爽やかイケメンキャラ”で通っていた。抜け毛や生え際の後退が気になりはじめたのは、24~25歳の頃だ

Aさんの生え際にはひとつホクロのようなものがあるのだが、ある日その部分を見てみると、昔より明らかにホクロと生え際の距離が離れていたのだ

そのときはまだ、「まぁもう24だし、父親もハゲてるからいつかはハゲちゃうんだろうな」くらいに思ったそうだが、それからは“気づかれる”のを待っていたかのように、どんどんと生え際の毛が抜け出していったのだという

そうしてあっという間に、本人いわく「笑えない状態」になってしまったのだそうだ。

その当時のAさんの悩みは尽きない

「絶対に気づいてるはずなんですけど、会社の人たちは基本的に何も言わなかったんですよね。それは最初凄くありがたかったんですけど、明らかに先輩たちから合コンに呼ばれなくなったりってことはあるわけですよ。でも、自分から『おれハゲてるからって合コン呼ばないとかやめてくださいよぉ~!』とか言えるキャラでもなくて…。言えてたらまた違ったのかも」

 

さらに、こう語ってくれた。

「夏でも私服だと帽子が欠かせない。室内でも帽子をとれない。女の子に『久々デートしようよ!』なんてメールもできなくなるつまり、人付き合いでの積極性がなくなる。いつもひとりで過ごして、ハゲる前のことを知らない人と飲みたくて、キャバクラにハマったりもしてました。で、酔って帰ってきて鏡を見ると、マジで泣けてくるんです。本当に死にたかったですね…。かっこつけて言うと、アイデンティティが崩壊しました

 

しかし、現在のAさんはすっかり開き直ったようで、限りなく坊主頭に近いベリーショートヘアーで「昔に比べると、シャンプーがほんとにラクになりましたね」とおどける。

一体、開き直れたきっかけは何だったのだろうか?

「大学時代の1歳上の友達がある日電話してきて、『お前に初めて年上みたいなこと言うけど、髪が薄くなってからの人生のほうが長いんだから、いい加減受け入れて明るくなれよ。おれなんか、大学のときお前らに“年上のくせに童貞”っていじられてたけど、最初は結構傷ついてたんだからな』と言われ、そのまま飲みに誘われたんです。

 

で、最初はふたりで飲んで、そのうちにその友達がどんどん別の友達を呼んで、その日久しぶりに帽子なしで楽しく飲むことができました

 

この日以来、大学の仲間たちが合コンや飲み会にしつこく呼んでくれるようになり、Aさんは明るさを取り戻したという。そして、28歳のときに久しぶりの彼女ができたことで、「もうハゲていることは気にしなくなった」とのことだ

Aさんは、“若ハゲ”についてこうまとめていた。

「ハゲがどんどん進行していくあいだって、本当に絶望的な気分になるんです。お金がないとがっつりケアとか治療できないので、本当にどうしようって…。で、人生観が大きく変わるといっても過言ではありません。もし周囲に若ハゲになりかけな人がいたら、そこを理解してあげてほしいですね。ハゲてからどう生きるかは、本人次第だと思います

 

(文/しらべぇ編集部

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