アパレル店に“その店で買った服”着て行けるか問題【成瀬心美の嫌よ嫌よも愛のうち】
みなさんこんにちは、成瀬心美です!
ファッションの秋ということで、9月のこのコラムはまるまる「ファッション特集」、正確には「ファッションにまつわる様々な疑問やあるある特集」にさせてもらってますが、第3弾のテーマは、「ご本人登場」です。
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とその前に、みなさんは、あるショップで以前に買った服を着た状態でそのショップに入れますか?
これ、実際にアパレル店で働いている人に聞いたら、「全然気にする必要ないよ! むしろ、そういうの超嬉しい!」って言ってくれてたんですけど、わたしはそれでも気にしちゃって、なかなかできないんですよね…。
「これ、この店の服ですよ!ほめてください!ほら!!!ほらほらツッコンできて!! いま!ほら!もう一周しますよ!ほら!」って言っているような感じがしちゃうのが恥ずかしい…。あと、以前に買った服の系統の最新モデルとかが店頭に置かれてると、「やっべ、古いの着てきちった!」ともなるんですよね…。
そして、「気に入ってる」「このブランドが大好きです!」とアピールしてる感じになるのも、全然いいことだとは思いながらも、なんとなく恥ずかしくて…。
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というか、わたしがあるショップでいつも疑問に思うのが、ここの店員さんたちはなぜ、「ほらほらお揃いにしようぜ!!」というような感じの接客をしてくるんだろうか? ということです。
そりゃあそのブランドが好きだし気に入ってるからお店に行くんですけど、「あ、そのトップスやっぱり気になります? “わたしも”このあいだ買っちゃいました!しかも白と黒2色買っちゃったんですよ~」とか、「“わたしが”いま履いてるこれとかもオススメですよ!」とか。
いや、お姉さんの素晴らしすぎるスタイルやマネキンさんはとても似合っておりますが、わたしは! ほら、この身長でこの足の短かさ……。自分のスタイルに合う服を探さなくてはならないので、お揃いにしたいのは山々ですが…そのほっそいスキニーは履けないんですよ…なんて思うわけです。
あと、“ご本人登場パターン”もあるんですよね。
何かの服を見ていて、店員さんがやってきて、「あ、それ気になりますか? ちょうどいま、あのコが着てるんですよ!」といって違う方向を指すと、別の店員さんが「呼びましたか…? ジャーーーン!」といった感じで、まるで“ものまね王座”でご本人が登場するときのような雰囲気で近づいてくるパターンです。
「あのコが着てる」が、「あのコが来てる」みたいな響きになるんですよね…。わたしも、「来てくれた! かわいい!」みたいなリアクションをするのに必死です。
そんなこんなで、若いときであればなんでも純粋な気持ちで受けることができましたが、20代後半ともなると、買い物ひとつでもいろいろとややこしいことを考えてしまって大変です…。でも、秋服欲しいなぁ…。今日買いに行こうかな…ご本人来るかな…(ドキワク
(文/成瀬心美)