「学歴コンプレックス」をデータで斬る!年収◯万円だと6割も?
学歴は、後から変えることが難しい経歴のひとつ。たとえば、留学や大学院入学によってよりよい最終学歴を得ることを「学歴ロンダリング」などと揶揄する人もいる。
さらに、就職や昇進、結婚などに影響する場合もあるため、気にかける人も少なくない。実際、優越感や劣等感など、学歴コンプレックスを抱いたことがあるのは、どれくらいの割合なのだろうか?
全国20〜60代の男女555名に調査を実施した。
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■学歴コンプレックスの経験率は約4割
学歴について優越感や劣等感を抱いたことがないという人が多数派で、6割を超えた。しかし、なんらかのコンプレックスを感じたことがある4割という数字は、決して小さくはない。
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■コンプレックスを感じるのは「中くらいの年収層」?
この結果を、年収別で見てみると興味深いことがわかる。
学歴コンプレックスを経験した割合がもっとも少ないのは、意外にも年収300万円以下の層。実力で勝負する職人や、フリーターや専業主婦など、日常生活に学歴が影響する機会が少ないのかもしれない。
次いで700万円を超える層が少ないのは、現在の肩書きや稼ぎなど、過去に頼らないプライドの拠りどころがあるからだろうか。
一方、年収500〜700万円の人は極端に学歴コンプレックス率が高く、6割を超えた。上場企業の平均年収(約604万円)が、ちょうどこのレンジに当てはまる(東京商工リサーチ調べ/2014年3月期)。
出世争いなど、ビジネスの厳しい戦いにさらされている人たちは、ときに過去の学歴を頼りにし、また同僚の昇進を学歴で片付けたくなるのも理解できる。
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■男性は「劣等感」が圧倒的
自分と他人の学歴について、優越感や劣等感をもったことがあると回答した人に、その内訳を聞いてみたところ、男女で大きく差が開いた。
男性では、「劣等感」が5割を超えて圧倒的な割合。女性は優越感と劣等感どちらも感じた人がもっとも多く、学歴に抱く思いは女性のほうがやや複雑なのかもしれない。
(文/しらべぇ編集部・タカハシマコト)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2015年6月19日~2015年6月22日
対象:全国20代~60代男女555名