なぜビジネスマンは「三国志」の格言が好きなのか?変な吹き替え映像も紹介
「3」という数字は、不思議な魔力を持っているらしい。プレゼンなどで話をするときには、「3つのポイント」をまとめるといいとよく言われる。
じゃんけんは「グー・チョキ・パー」の三すくみ、三角関係は恋愛ドラマを盛り上げるのに欠かせない。
2000年近く前の歴史物語が、今も人を惹きつけてやまないのは「3」にまつわるドラマがあるせいだろうか。西暦2世紀〜3世紀にかけて、中国が「魏・呉・蜀」に割れた『三国志』である。
■今も語り継がれる三国志の「名言」
英雄たちの群像劇である三国志には、現代でもことわざとして用いられるエピソードも数多い。以下は中でも有名なものだが、この物語から生まれたことをご存知だろうか?
①三顧の礼
隠棲していた後の天才軍師、諸葛孔明を劉備玄徳が何度も訪れてスカウトしたことに由来。
ヘッドハンティングで優秀な人材を口説き落としたときなど、「三顧の礼をもって迎えた◯◯君だ」と使われることがある。
②苦肉の策
映画『レッドクリフ』でも描かれた「赤壁の戦い」の折り、呉の武将である黄蓋が自らの体をムチで打たせ、それに憤ったことにして魏軍への投降を偽ったエピソード。
自分がダメージを受けることをいとわず、相手を欺く窮余の一策として今でも使われる言葉。
③泣いて馬謖を斬る
蜀の軍師孔明が魏を攻めた際、愛弟子の馬謖は命令に従わず大敗。手塩にかけて育てた優秀な人材であったが、軍規を守るため、孔明は馬謖を斬罪に処した。
かわいがっていた部下や後輩を叱責するときなど、ビジネスシーンで多く用いられる。
■そんな三国志のすべてが映像に
明代に成立したと言われる小説『三国志演義』や吉川英治のベストセラー『三国志』、漫画『蒼天航路』やゲームなど、幅広いコンテンツとして描かれてきた三国志。
そのすべてを95話のドラマにおさめたDVDが、本日から発売される。講談社の『三国志DVD&データファイル』は、総製作費25億円をかけた歴史ドラマ『三国〜Three Kingdom』の映像に詳細なデータファイルがついた永久保存版だ。
■吹き替え動画や林修先生のCMも
ウェブサイトでは、すでに一部の映像やCMなどが公開されている。「今でしょ!」の林先生がじつはかなりのマニアで、「今」だけでなく2000年前の歴史にも造詣が深かったとは。
【「書店で予約したかどうか」を聞く曹操に孔明は…】
【後漢最後の皇帝「献帝」がDVDを盗まれて号泣】
【林修が選ぶ「三国志の英雄で打線を組んだら」】
https://youtu.be/eLaBXLPqZ4A
(文/しらべぇ編集部 提供/講談社)
画像は「三国志DVD&データファイル」公式サイトのスクリーンショット