7割が「ブラックバイトは辞めろ」と後押し!どうしても辞められない理由とは…
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過酷な労働を強いる「ブラック企業」という言葉はかなり一般的になったが、厳しい労働環境はアルバイトの世界にも多く見られる。学業に支障をきたす学生が増えていると言われる「ブラックバイト」だ。
出勤を自由に選べるアルバイトのはずが、シフトを強制され、授業に出席できないために単位を落とす。厳しいノルマやペナルティーを強いられる。中には、明らかに違法性の高い労働環境もあるようだ。
こうしたブラックなアルバイトに対して、世の中はどう感じているのだろうか? 全国20〜60代の男女1413名に聞いてみた。
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■7割の人が「辞めればいいのに」と思っている
全体では、67%の人が「嫌なら辞めればいいのに」と考えていることがわかった。さらに年代別では、学生も含む20代では5割台だが、40代以降では7割以上が「辞めたほうがいい」と回答。
しかし、そう簡単な問題でもないらしい。
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■なかなか辞められない…その理由とは?
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なぜブラックバイトでも辞めることができず、悩みつづける人々が絶えないのだろうか。その裏には、辞めたくても簡単には辞められない現実があるという。
・バイトを始めるとき、一定期間働くことを一方的に約束させられ、辞めたいと思っても辞めさせてもらえない
・学校に通うお金を貯めるために、高額な給料を求めて過酷な労働条件にも関わらずバイトをつづける
知識のなさや弱みにつけこまれ、過酷な労働条件を強いられる。そんな逃れることのできないバイトが、少なからずあるのだ。
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■自ら進んでつづける人も?
また、辞めることができるにも関わらず働きつづけるケースも。
「私が辞めたて残った人の負担は増えると思うと、申し訳なくて辞められない」(20代女性・学生)
「店長からつづけることを強制されるわけではない。むしろ店長が大変そうで、辞めたら余計な苦労をかけそうで辞めることができない」(20代男性・学生)
自分のことより周りの人のことを考えてしまう。お人好しな人ほど、ブラックバイトから抜け出せないようだ。
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■バイトのための労働組合もある!
画像は公式HPのスクリーンショットです
過酷なブラックバイトから抜け出すために、バイトの悩みを共有できる労働組合も登場している。自らの置かれた環境に対してどのように対処すればいいか分からない人にとって、労働組合は救いの一手と言える。
何かおかしいと感じる部分があったなら、労働組合や、また周囲の信頼できる大人を頼ってみるのが、はじめの一歩なのかもしれない。
(文/しらべぇ編集部・じゅんぺい)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2015年8月21日~2015年8月24日
対象:全国20~60代の男女計1413人