19世紀がそこを走る… ハンガリー・ブダペストにある唯一の“地下鉄”世界遺産

2015/10/06 07:00


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ハンガリーの首都ブダペストにある、ブダペスト地下鉄1号線。2002年に“アンドラーシ通りとその地下”として、地下鉄として唯一ユネスコの世界遺産に登録されている名所です。

ロンドンの地下鉄に続き史上2番目に古い地下鉄であり、ユーラシア大陸では初めて開業したこのブダペスト地下鉄(注:トルコの“イスタンブル・トンネル”を地下ケーブルカーと考えた場合)。11駅をつないでおり、全長は約4km程度。ひと駅の間隔が短いのが印象的です。

1990年代に開業100周年を記念して元の姿に限りなく近いかたちで改装され、世界遺産としていまも多くの人を魅了するこのブダペスト地下鉄の魅力をみていきましょう。


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◆ずっと居続けたくなるようなレトロな雰囲気

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なんといっても、古い映画の世界にタイプスリップしたかのように感じられるこのレトロさが、来る人々を惹きつけます。かわいらしい黄色の車体は、実に3両編成という小ささ

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駅のホームの壁は白と茶色のタイルで統一されており、ドアも木製。手の込んだ、歴史を感じさせるつくりとなっています。まるでテーマパークのようですね。


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◆これぞ、本物のつり「革」

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このつり革、本物の革製なんです。日本の電車ではプラスチック製のものが主流ですが、これをみると「つり“革”」と呼ばれている意味が伝わってきますね。このような“小道具”ひとつからも、史上2番目という歴史が感じられます。


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◆地下というより、半地下?

地下鉄とはいうものの、このブダペスト地下鉄、深さは3メートルほどと非常に浅め。

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こちらの階段をみてお分かりのとおり、少し段数を上がればもうそこは外なのです。そんな浅さゆえ、エスカレーターは当然存在しておらず、地上との繋がりはすべて石製の階段となっています。100年以上前の人々がここを行き交った姿が容易に想像できますね。

ヨーロッパ全体でみても特に歴史を感じられる街のひとつであるブダペスト。なかでもこの地下鉄は、19世紀のヨーロッパの発展を空気や音で感じられる特別なスポットといえるでしょう。

電車好きの方のみならず、階段をおりてタイプスリップしに行ってみては?

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(文/しらべぇ編集部・永久眞規

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