息子をイイ男にしたければ西表島に連れて行こう【溜池ゴロー、子育てこそ男の生き甲斐】
みなさんもご存知のように、ここ数年、若者男子の「草食系化」がよく取りざたされたり、性欲減少が指摘されたりしている。つまり、最近の若い男子は、「性欲や恋愛にガツガツしていない」と見られているらしい。
それだけではない。異性との性的接触を「雑菌だらけで不潔」なことと感じ、恋愛やSEXに興味をもたない若者男子も少なからずいるという情報さえ聞こえてくる。
もしそれが本当のことだとしたら、それは、何が原因なのだろうか……。
周囲の人間から意見を聴いてみると、「男性ホルモンの1種であるテストステロンの減少」が原因であるという意見もあれば、「核家族化が極端にすすみ、他人との接触が苦手な若者が増えたこと」が原因であるなど……様々な意見を聴くことができた。
そこで、ワシもワシなりに原因を考えてみた。 もちろん、これらはワシの勝手な意見なので、「それは違うよー!」と思った方は、腹などたてずにやさしくほっておいてください。ワシの思った原因の1つを述べると……
■親(とくに母親)が、息子を抗菌状態で育ててしまっている
現代の抗菌文化は、母親たちに「菌はバッちくてイケナイもの」という意識を芽生えさせたのではないだろうか。
それゆえに、世の中の母親たちは「我が子が変な菌に感染したり病気になったりしないようにガードしなきゃ」と、やっきになって、子供たちに過剰に清潔な状況を押し付けたり、日焼けに神経質になりすぎたりしているように思える時がある。
そうなると、子供達は他人の汗や唾液を「汚いから触ってはいけない」と認識し、それがあまりにも過ぎると、大人になってからも「唾液」や「汗」と接触する「女性との性的行為」にも「汚さ」を感じてしまう。
そして、とりあえず「汗」や「唾液」は、誰のものであろうと、なんであろうと、ただの「汚いもの」でしかなくなるのだろう。
なので、彼らは異性であっても、自分と同じように「汗」も「唾液」もすべて「汚い」と感じてしまい、女性との性的接触を避けてしまうのかもしれない。
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■ その仮説が本当だとするならば…
「好きな女だったら、唾液だろうと汗だろうと、汚くなんかねえぞ!」
と本気で思えてしまうワシのようなオッサンの意識は、彼らのような若者男子には、もはや通用しないのかもしれん。 ただ、ワシのようなオッサンから、そんな若者男子に対して、ちょっと心配なことがあるので言わせてもらうと……
そのような男子は、やがて他の人間の「汚さ」から自分を守ることだけ考えるようになってしまうのではないかと、ワシは推測する。そして、これらのことは物理的なことに限らず、精神的なことに関しても言えると思えて仕方がない。
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■男子をイイ男に育てるには
あくまでもワシの偏見かもしれんが、こういう男子は、自分から率先して「汚れ役」をかって出ることもないだろうし、矢面にたったりもしなさそうな気がする。まず自分を守ることから考えてしまうのではないかと心配になる。
自分だけをまず守ってしまう男子は、イイ男にはなりえないと、ワシは思っておる!
ということで、極論かもしれんが、男子を「イイ男」にするためには、自分だけを守らず、多少「汚い」と思えることも受けとめることができる人間にすることがワシは大事だと思っておる。
時には、どっぷりと抗菌文化からほど遠い場所で過ごさせるのも良いのではないだろうか。
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■そこで提案!
なので、ワシは、息子がいらっしゃる方々にオススメする……1度は、西表島のジャングルに子供と一緒に行ってみることを! なぜ、西表島のジャングルかといえば、そこには抗菌文化とはほど遠い自然があるからだ。
先日行ったときには、イリオモテヤマネコの糞を見つけたりした。その糞を見た瞬間に、ガイドのお兄さんは
「ラッキー」
と喜び、木の枝で糞をすくいワシらに見せようと近づけてきた。
ワシの息子は、その糞をじっくりと観察し
「何を食べていたんだろう」
と疑問をガイドさんに投げていた。ジャングルの中にある滝では、カエルの卵がいっぱいの滝壺に飛びこんだり……抗菌文化とはまったく離れた世界である。
こんな世界に1日いると、「バッちい」だとか「汚い」だとか言ってられないのである。それら全てを受け入れなきゃならんのだ。
西表島のジャングルの中では、きっと男子は「矢面に立つこと」も「汚れ役をかってでること」もできる「イイ男」に育つはずなのだ!
……ちょっと極論すぎ???
ということで、次回はワシが考えるもう1つの「草食系男子が増えていると言われる原因」を述べつつ、続きを展開するぞい!
(文/溜池ゴロー)