天才高校生が「日本の難問」を斬る!「いじめ」「難民問題」はどう解決する?
「天才」と呼ばれる人たちがいる。大器晩成という言葉もあるが、スポーツの世界に彗星のように現れた新人選手が注目を集めるように、新しい才能は期待したくなるものだ。
昨年、しらべぇでは全国の高校生が頂点を争う「超難問コロシアム」優勝校チームを取材。オトナたちが抱える難題を天才高校生たちにぶつけ、目の覚めるような鮮やかな回答を得ることができた。なお、この記事はSNS上で1万回以上シェアされている。
【異次元の才能】「日本一の天才高校生」がオトナの難問を一刀両断!
■今年も全国から優れた頭脳が集まった
さる9月27日、予選を通過した全国12チームが、2組に分かれて本選で激突。結果、東大合格者数で毎年トップを争う開成のほか、徳島文理 ・岐阜・宇都宮の4校がニコファーレで行なわれる決勝大会に駒を進めることとなった。
そこでしらべぇ編集部では、 今年も若き天才たちにオトナも悩める難題をズバリと斬ってもらうことにした。
■徳島文理高校(徳島)
Q.子供だけでなくママ友などにも拡がる「いじめ」問題。解決法は?
天才:いじめがなくならないのは、ひとりひとりが被害者に対して「共感ではなく同情」しているからではないでしょうか。
同情と共感は、違います。周囲や世の中が、「かわいそう」と思うのではなく、自分の痛みとして共感する姿勢を持つことがスタートだと思います。
その上で、メディアの報道にも課題があります。無意識でいじわるしていたくらいの人まで刺激してしまう可能性がある。いじめという概念をなくしていくような伝え方を期待したいです。
Q.「ブラック企業」「ブラックバイト」の問題は、どう解決したらいい?
複雑な問題ですが、働いている人に法律の知識が少ないことも大きな理由と感じます。たとえば、世界史や生物のように、「法律学」を高校生くらいから必修科目にしたらどうでしょうか?
教育制度を変えるためには時間もコストもかかりますが、社会に出る前に法知識を身につけているのといないのでは、かなり違うのではないかと思います。
■開成高校(東京)
Q.西欧などでは難民が問題となっていますが、日本はどうしたらいい?
島国である国民性を考えると、欧米のような受け入れ方は日本では難しいと思います。しかし国際社会の中で、何のサポートもしないわけにはいかない。
たとえば、難民となっている人の中でも勉強したい学生は、学費を免除・補助して日本の大学や大学院で学んでもらうとか。数年〜10年ほどの間に情勢が落ち着いている可能性もありますし、戻って国を再建するリーダーたちを日本の大学が育てることができるでしょう。
Q.「やりたいことが見つからない」という人が増えていますが?
誰もが経営者やスターになれるわけではないので、「やりたいことがない」というのはある程度仕方ない。
でも、たとえば「任された仕事をきちんとこなして組織の中で必要とされ、信頼を得る」というようなこともやりがいにつながるでしょう。
やりがいは、やりたいことにつながるはずです。世の中には「自分にしかできない独自のこと」よりも「誰でもできる仕事」のほうが多い。それをする人も必要なのです。
■日本一の天才が決まる「10・12決勝戦」の様子はニコ生で
今年も天才高校生たちから、切れ味するどい回答を得ることができた。本選を勝ち抜いた4校からトップが決まる最終決戦は、10月12日(月・祝)ニコニコ生放送で放映される。
(取材・文/しらべぇ編集部 提供/Z会)