【謎ラー紀行】ロシア料理とあさりラーメンを深夜だけ出す鹿児島の名店

2015/10/10 11:00

あさりラーメン1

謎ラー、それはラーメンを愛するすべての人類のロマン。「営業時間が短い」「 街なかから隔絶している」「ネットに情報がない」…謎が謎を呼ぶ、知る人ぞ知るラーメン店が全国にあるはずだ。

ラーメンと謎をこよなく愛するしらべぇ取材班は、そんな不思議な店を探してみることにした。


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■鹿児島いちの繁華街で見つけた謎の看板

「鹿児島の繁華街には、ラーメンとロシア料理を出す不思議な店がある。いわゆる鹿児島ラーメンとは違って、かなり独特。あと、夜22時くらいからしか営業してない」

事前にゲットできた情報は、ほぼ以上。

凡亭看板

わずかな情報を頼りに街いちばんの繁華街「天文館通り」のほど近くを歩いていたら、立てかけられていた看板がコレだ。

「ロシアの家庭料理 あさりラーメン」

凡亭…おそらく「ボンテイ」と読むのだろうがふりがながキリル文字のためよくわからない。この看板のある路地を曲がるのだが、本当に見つけにくいためひと苦労するはずだ。


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■路地の奥にはさらに古びた看板が

凡亭看板2

細い路地を10メートルほど進むともうひとつ看板がある。ロシア料理とともにいただく謎ラーは、ここにあるようだ。


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■ラーメン感ゼロのきれいな店内

凡亭店内

棚に並べられたマトリョーシカ人形。ロシア風の飾り。ここまでは完全に「あさりラーメン」を感じさせないのだが…


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■本当にあさりラーメンとロシア料理が…

凡亭メニュー

あった! メニューを開くと、まず最初にあるのが「あさりラーメン」。しかし、それ以外のほとんどが「ボルシチ」「ビーフストロガノフ」といった聞き覚えのあるロシア料理だ。


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■ビールやワインもロシア産がずらり

ロシアビール

料理だけでなく、お酒もロシア風。こちらはアルコール度数8%というかなりパンチがあるロシアビール。ワインは、以前しらべぇでもご紹介した世界遺産のジョージア(グルジア)のオレンジワインも揃っている。

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■揚げ餃子? いいえ、ピロシキです

ピロシキ

日本でもなじみ深いロシア料理の代表格といえば、ピロシキ。焼きたてのアツアツを手づかみでいただく。具は、ひき肉やゆで玉子など、 ボリューム満点だ。

ピロシキ2


■天草産あさりをたっぷり使った透き通るラーメン

あさりラーメン2

そして、こちらが「あさりラーメン」。熊本県天草のあさりをふんだんに使い、琥珀色に澄んだスープもあさり出汁。具はあさりと万能ねぎのみというシンプルなスタイルだ。

こってり豚骨の鹿児島ラーメンもいいが、これならロシア料理のシメにもあっさりいただける。


■「ラーメンとロシア料理」をなぜ鹿児島で?

不思議に思って店主の女性に聞いてみたところ、鹿児島に長く住んでいるが出身は新潟とのこと。

開店はじつに20年以上前で、初めはあさりラーメンの店としてオープンしたものの、ロシア料理を習っているうちにお店で出すようになり、今の形になったとか。

日本で唯一かもしれない、ロシアとラーメンの融合。ぜひ鹿児島を訪れた際は澄みわたるうまさを堪能してほしい。

【凡亭】
住所 鹿児島市山之口町9-54
営業時間 21:30〜翌3:00(日祝定休)

(取材・文/しらべぇ編集部・タカハシマコト

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グルメラーメン鹿児島取材
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