「手書きのラブレターは女性の心を打つ」は本当か? やりきれない事実が判明…
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携帯電話・スマートフォンで打つ無機質な文字でのコミュニケーションが主流の昨今、「手書きの文字で書かれた手紙を送る」という行動は人の心を打つとよく言われます。その“説”には当然、ラブレターも含まれるもの。
しかし、手書きの手紙は本当に恋愛でも良い効果があるのでしょうか? そこで、女性たちにアンケートを実施してみました。
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◆男性から手書きの手紙で好意を伝えられたことがありますか?
まず、ラブレターをもらったことがある女性の割合を見てみましょう。20代から60代の女性計829名に、上記の質問をぶつけてみました。
まずは、全体の結果です。
続いて、年代別の数字です。
女性のおよそ3割は男性から手書きのラブレターを貰ったことがあるものの、年齢が若くなるにつれて数字が大きく下がっており、昨今は“ラブレター”を渡す・渡される機会が社会的に減っていることがわかります。やはり、携帯電話の浸透の影響でしょう。
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◆結局のところ、効果はない!?
最近は、手書きのラブレターを渡す男性が減っているから、実際に渡してみれば“レア感”が増して女性の心を打ちやすい―― そんな仮説も言えそうな数字ですが、そうとも言えないのが現状です…。手書きのラブレターを貰った経験のある女性たちから寄せられた声を見てみましょう。
「自分も好意を持っていたので素直に嬉しく思った。とてもストレートに好意を示してくれる内容だった」(30代女性)
「あなたは周りを楽しませる魅力がある、と。嬉しかったです」(30代女性)
「学生の頃で自分も好意をもっていたので、嬉しかった事を覚えています」(60代女性)
やはり、評価は高いようです。「既婚者の男性から好意を伝えられ困ったが、悪い気はしなかった」(40代女性)という声も見られます。しかし、「悪い気はしない」という程度であり、多くの人が「自分も好意があれば嬉しい」と答えています。つまり…
「自分自身が好意ある男性からは嬉しいが、異性として意識していない男性からは正直困ったのと同時に申し訳なく思った」(30代女性)
「特に好きな相手でもなかったので、嬉しくもあったが鬱陶しくもあった。内容は覚えていない」(60代女性)
「好きな人からならうれしかったに違いないが、好きでもなんでもない人だったので気持ち悪かったです。ただでさえ自分の名前が嫌いなのに、それを呼び捨てで書かれ、好きだの愛してるだのの言葉がやたら羅列してありました」(40代女性)
そう、結局は、好きな相手・好意をもっている相手からの手紙でないと相手の心を打つことはないようです。「なんとも思ってなかったけど、手紙をもらったことで自分も好きになった」というような内容の回答は、ついぞ1件もありませんでした。
それどころか、「何十年も前なので、内容は覚えていない。ただ、嫌いなタイプの人だったので、二度とこんな手紙は書かないでと伝えた」(50代女性)なんて辛辣な声が目立ちます。
そして、こんな意見も…。
「『ごはんを一緒に食べに行きましょう。もちろんおごりです』というようなことが書いてあって、あまり頭がよろしくない人なのだと感じた」(20代女性)
「『好きです』と紙一枚にどっさり細かい文字でかかれていた。あて名の漢字が間違っていたので、なんかがっかりした。あまり賢い人じゃなかった」(50代女性)
手書きとなれば、予測変換や絵文字・スタンプに頼ることはできず、相手には知性の程度が如実に伝わってしまうようです。
これら女性の意見をまとめると、相手も自分に好意がありそうな気配のなか、ストレートに美しい文章で手書きのラブレターを書いて送ったならば、その効果は抜群といえそうですね。
(文/しらべぇ編集部)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2015年9月25日~2015年9月28日
対象:全国の成人女性計829名