温泉しながらマッサージ感覚!?天然温泉の「砂風呂」が楽しすぎる
世界の中でもお風呂をこよなく愛する日本人。それは、火山や地形の影響でこの国に数多くの温泉があることと、無関係ではないだろう。
温泉は、一般的には「お湯」につかるもの。しかし中には砂に入る「砂風呂」もある。大分県・別府などにも見られるが、全国的にもっとも有名なのは鹿児島の南、指宿(いぶすき)ではないだろうか。
しかも砂風呂にはすごい効果があるとも聞く。取材班は、鹿児島に飛んだ。
画像をもっと見る
■浦島太郎は指宿の伝説らしい
鹿児島中央駅から、特急で錦江湾ごしの桜島を眺めながら約50分でめざす指宿駅だ(各停だと1時間20分ほど)。浦島太郎と乙姫さまの看板に出迎えられながら、駅前のバス停でバスに乗ろう。
5分ほどで「砂むし会館前」というわかりやすいバス停があるのでこちらで下車。駅から徒歩の場合は20分ほどかかる。
関連記事:箱根旅行で女子の大敵“あの日”に…温泉入れないなら足湯を楽しめるカフェに行こう!
■「日帰り砂風呂」ができる公営の施設に到着
「砂むし会館砂楽」は、駅に近いうえ、日帰り入浴が楽しめる施設。指宿温泉まちづくり公社が運営している。
関連記事:【贅沢すぎる0円スポット】草津温泉の「共同浴場」への挑み方
■「4倍の効果が実証」と書いてある!
その公的機関が「普通の温泉の4倍の効果が実証されている」というなら、間違いないのだろう。どのあたりが4倍なのかは不明だが、入る前から高ぶること請け合いだ。
関連記事:天才高校生が「日本の難問」を斬る!「いじめ」「難民問題」はどう解決する?
■波打ち際にあるのが指宿の「砂むし温泉」!
受付で1080円の入場料とタオル代120円を払って浴衣に着替えると、順路が海に向かっている。このリアル波打ち際にあるのが、砂むし温泉だ。
なお、潮の満ち引きがいいときは、この施設の横にある砂浜でも砂風呂を体験できるという。
関連記事:風呂ワーカーが厳選!リフレッシュがてら仕事にも使える都内近郊の温泉施設厳選5つ
■浴衣のまま横になって砂をかけられる
指宿では、山側から海に向かって80℃の源泉が海に流れ込んでいる。その深さがあまり深くないため、砂浜でも熱さを感じられるのだ。当然、深く掘るほど熱くなるらしい。
■指先まで加圧…そしてけっこう熱い
やや粒の大きい黒い砂が手際よく体にかけられていく。はっきり言って重いのだが、まるで指先まで体のすべてが砂の重みで「加圧」されているような感覚。
流行りの加圧トレーニングならぬ「加圧温泉」。これは4倍の効き目をうたうのもわかる気がする。
■砂むしの目安時間は約10分
砂むし温泉は、約10分の入浴が目安。これだけの時間で、浴衣はびちょ濡れ。普通の温泉なら4倍の40分入っていたことになるのだろうか…。この後、砂を落として、温泉のお湯に入れば砂蒸しは終了。
シルバーウィークには2,000人を超える観光客が訪れたというこの施設。鹿児島まで出かけるのは二の足を踏む人もいるかもしれないが、人生に一度はお試しいただきたい快感だ。
【砂むし会館砂楽】
住所 鹿児島県指宿市湯の浜5−25−18
営業時間 8:30〜21:00(土日を除いて12:00〜13:00は休業)
(取材・文/しらべぇ編集部・タカハシマコト)