いちいち「※ステマではありません」と断り書きを入れる人に5人に1人が違和感持つ
宣伝であることを消費者に告げずに宣伝をしてしまう手法を指すステマ(ステルスマーケティング)。
ここ2~3年ほどで一気にメジャーになった言葉だが、このステマ問題のせいで、最近ではブログやSNS上で何か商品やサービスを推薦したり褒めるときに「ステマでは決してないのですが~」「お金はもらっていないのですが~」といった断り書きを見かけることが増えたと言われる。
画像をもっと見る◆「ステマではありませんが~」に5人に1人が違和感
むろん、こうした動きはステマの疑いを持たれる前に予めお金が動いていないことを告げるリスクマネジメント的行動の一種と言えるだろう。
だが、この態度に対し、違和感を持つ人も存在する。本サイトが実施したアンケート調査によると、19.0%の人がブログやTwitterである商品やサービスをすすめる際に「ステマじゃない」と断り書きをする人は意識過剰だと思うと回答しているのだ。
約5人に1人。ブログで見かける「ステマではありませんが~」という物言いには、回答者から以下のような声が集まった。
別にステマを疑ってないし(30代・女性)
そもそもステマをしそうなほど目立っていない普通の人が書き込むとウザい(20代・男性)
聞いてもいないステマについて言及する必要はない。何もこちらは意識してないし(20代・男性)
普通に何かをすすめたいだけなのに、「ステマではありませんが~」と言わなくてはならないほどの相互監視社会になっているのは本末転倒だと思う(30代・男性)
書いた本人としてはおもしろいつもりなのだろうが不快になる(30代・女性)
つまるところ、これまで見なかった断り書きを見るようになったのは、過剰な他者への配慮がなされるようになったからだと言われる。誰もステマを疑っていないのに、情報の発信者がそうした疑いを予め排除しておくことは、いまのインターネット特有の風景といえるだろう。
(文/しらべぇ編集部)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2015年9月25日~2015年9月28日
対象:全国20代~60代男女1400名