安全だけど不便?アメリカの空港宿泊はオススメできない3つの理由

2015/10/25 06:30

ターミナル

近ごろ日本でも格安航空会社(LCC)の路線が拡大しているが、LCCはコストを抑えるために深夜や早朝のフライトもあり、空港までの公共交通機関が限られる。

そのため、早朝のフライトに合わせて空港で寝泊りをする人が増加しているらしい。空港には24時間営業のコンビニもオープンしたり、夜を明かす環境としてはそれほど悪くない。

一方、アメリカ各地の空港でもLCCに限らず早朝便の本数はニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港(以下、JFK国際空港)、サンフランシスコ国際空港などの主要ハブ空港ではかなりの数に及ぶ。

その早朝便に合わせて空港泊をする人も、日本と同様にそれなりにいる。

しかし、アメリカの空港に泊る際は事前に調べておかないと、「こんなはずじゃなかったのに…」という事態にもなりかねない。そのポイントを3つ紹介しよう。


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①実は不便…アメリカのWi‐Fi事情

sirabee1028lcc©iStock.com/ronen

アメリカというと無料のWi‐Fiがあちこちに飛んでいて、とても便利なイメージを持っている人も少なくないだろう。ところが、これは地域による。

サンフランシスコやロサンゼルスの国際空港では使用料無料、登録不要の快適なWi‐Fiが通っている。

一方、ニューヨークのJFK国際空港、ニューアーク国際空港はWi‐Fiは通っているものの数時間限定の有料だったり、つながりにくく使い物にならないことも。


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②コンセントがないから「充電」できない

Woman holding an extension cord with both hands©iStock.com/style-photographs

これは日本でも同じことが言えるだろうが、手荷物チェックのセキュリティを通過する前のエリアには「コンセント」は基本的にない。なので、スマートフォンの充電はできない

記者が初めてJFK国際空港で空港泊をしたとき、やっとの思いでコンセントを発見。しかし、空港側も利用者が考えていることは承知のようで、針金で穴が塞がれていた。

セキュリティの通過は、フライト当日にならないとできないところが多いので要注意。ちなみに、JFK国際空港の一部ターミナルでは深夜3時よりセキュリティの通過が始まるところが多い。


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③ベンチがないから地べたに寝るしかない!?

ターミナル

アメリカの主要空港のセキュリティ前のロビーでは、ベンチがないところも多い。仮にあっても数は少ないのが実情。椅子に座ることができないので地べたで眠るしかなく、腰や背中を痛めるのが目に見えている。

そしてそのまま搭乗し、エコノミークラスの狭い席に押し込められるのも辛い。健康のことを考えたら、ベンチ事情も調べておきたい。


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■とはいえ、女性1人で泊まれるほどの治安の良さはある

場所にもよるが、例えば「JFK国際空港サンフランシスコ国際空港は女性1人で空港泊できるほどの安全性はある。銃社会アメリカは治安が悪いイメージをあるだろうが、治安のいい空港は少なくない。

もし、トイレに行きたいときは近くにいる人に大きな荷物を見ておいてもらうこともできてしまう。ただ、これも事前に調査をしておくに越したことはない。

アメリカの主要空港の周りには、無料シャトルバスが出ている1泊5000円程度で泊まることができるモーテルも。ベストなのは空港近くに宿泊すること。

しかし、早朝フライトのためアメリカの空港に宿泊するとなったら、それ相応の覚悟と事前の調査が必要だ。事前の下調べを怠ってしまうと、ストレスフルな一夜を過ごすことになるだろう。

(文/しらべぇ編集部・yuki abe

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