日本は子育てしにくい国じゃない?◯割の人が知らない人に助けられていた
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少子化にまつわるデータが発表されたり、電車内・街中でのベビーカー論争が起こるたびに「日本は本当に子育てがしにくい国だ」という言葉が目につく。
しかし子育て中の記者としては、街中で見知らぬ人に助けられることも多々あるのだ。そこで子育て経験のある679名に「子育て中に、公共交通機関や街なかで手助けされたことがあるか」についてアンケートを実施してみた。
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■3割の人が子育て中に助けられていた!
すると、約3人に1人が助けてもらった経験があると回答。
「レジ待ち中に子供がぐずってしまい買い物を諦めようとした時、前に並んでいた方が順番を譲ってくれた。
数分の買い物でも大声で泣かれて諦めることが珍しくなかったので本当に嬉しかった」(20代 女性)
また男女別で見ると、女性は4割近くもの人が何らかの手助けをしてもらっている。さらに男性だけでも2割の人が経験ありと答えているのは、とても嬉しい結果ではないだろうか。
人助けとはいえ、知らない人に声をかけるのはなかなか勇気がいる。シャイな人が多いイメージの日本人だが、自ら声をかけ手伝ってあげる人はどれぐらいいるのだろうか。
成人男女1413名に「公共交通機関や街なかで子連れの人を手伝ってあげたことがあるか」について聞いてみた。
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■こちらも、3割の人が手伝っていた
結果、手伝ってあげた人も3割と、手助けされた割合とほぼ同じ数値に。
傾向としては年代が上がるにつれ、手伝ってあげる割合が増えているようだ。子育て経験もあり、孫もいるであろう60代以上では4割もの人が経験ありと回答。子育て世代には心強い割合である。
実際に声をかけたり、手伝うと答えた人の意見を聞いてみたところ…
「電車で泣いている子供がいたら、少し見つめたり話しかけてみる。
母親相手だと遠慮のない子供も、知らない人だとじーっと見つめて泣きやんでくれることが多い」(50代 男性)
「交通量の多い道を、荷物を持ちながら子供と歩いているお母さんが大変そうだったので声をかけた。
少しの距離だけど荷物を持ってあげたらとても喜んでくれたので、それからは気になったら声をかけるようにしている」(30代 女性)
子育てをしていると、この「ちょっとの気遣い」が本当に助かる。手助け率が3割からさらに上がれば胸を張って「日本は子育てしにくい国じゃない!」と言えるだろう。
(文/しらべぇ編集部・momo)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2015年8月21日~2015年8月24日
対象:全国20代~60代男女計1413名