ハヤカワ五味の「小さなおっぱい用ブラ」はなぜ生まれたのか?【森翔太のサシ飲み】

森翔太ハヤカワ五味

映像クリエイター森翔太が、一緒にビールを飲みたい人を手当たり次第に探すこのシリーズ。今回のゲストは現役美大生でありながらファッションデザイナー、起業家のハヤカワ五味さん。20歳です。

 

■第4回ゲスト:ハヤカワ五味/ファッションデザイナー

ハヤカワ五味

1995年、東京都出身。多摩美術大学グラフィックデザイン学科2年在学中。高校時代から創作活動を始め、大学生になって立ち上げた胸の小さな女性のためのランジェリーブランドが「品乳ブラ」として一躍有名に。

2015年に株式会社ウツワを興し、代表取締役に就任。同年5月にラフォーレにてポップアップ出展。6月にランジェリー付きムック本を発売。【twitter】@hayakawagomi

 

■現役の多摩美大生、20歳

森:ハヤカワさん、大学2年生ですよね。僕、20歳のとき、日向ぼっこをしながら空を眺めていた毎日でしたよ…。友達とかいますか?

ハヤカワ:いますよ(笑)普通に遊びます! 「グルメサークル」っていう大学の部活に入ってますよ。って、めっちゃ驚いてる…

森:最近テレビも沢山出られてるから、なんか安心しました。

 

■「胸の小さい人」のために作る下着

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ハヤカワ:また冬に向けて作りたいものがあって。基本的に自分の欲しい物を作るんですよ。

森:「シンデレラバスト」も自分がほしくて?

ハヤカワ:そうですね。そこから胸の小さい人に向けての下着を作ろうと。

森:もともと胸の小さい女性を好きな男性もたくさんいますけど、改めて女性側からそういうのオッケーだよっていう文化を作った感じありますよね。

ハヤカワ:「低身長」って最近市民権を得てきたじゃないですか。胸が小さいことはまだまだ否定されたりするから、許しがたい。価値観の転換をしたいんです。「デザインがかわいくない」って思ってる人に「これだったらつけたい」って言わせたい。

 

■「ハヤカワ五味」って本名なの?

ハヤカワ:小学生の頃、私マンガを描いてたんですが、ペンネーム決めなきゃってときに、友達の山川さんが「私の川をあげる。あなたはハヤカワ」って言い出して。

森:『千と千尋の神隠し』に出てくる湯婆婆みたいな友達ですね。

ハヤカワ:最初は「ハヤカワツバサ」っていう名前だったんですけど、こじれた結果、ハヤカワ五味になりました。2ちゃんねるで叩かれても「いやゴミだしな」みたいな感じで言い返せるように。

本名は稲勝栞(いなかつしおり)です。でも、本当は印鑑売ってる名前がいい。全国的にも2家系くらいしかない苗字らしくて。

 

■中学時代の「マルチメディア部」で今がある

ハヤカワ:中学と高校は、マルチメディア部っていう部活の部長をしてました。

森:マルチメディアってヨドバシカメラでしか聞いたことがないです。そこでは何をするんですか?

ハヤカワ:ネットサーフィンです。

森:家でやってください!

ハヤカワ:それで今の私があるんですよ! 中学のときなんて、モバゲーのトップクラス廃人! もうね、アバターめちゃくちゃ動きましたもん。番号踏んだらWebマネーが貰えるやつとかを常駐してやってて、それで課金してました。自分のお金は入れてないです。

焼肉

森:モバゲーが流行った時期、ちょうど一番病んでて、アバターで女の子に会おうとしてました。でも課金しないと裸なんですよ。だから誰からも変態扱いされて、結局出会えなかった。

ハヤカワ:裸ですからね…。

森:貧乏だったんですよ…4畳半の家賃2万のアパート暮らしでしたから。

ハヤカワ:うちのカメラマンの子とは、モバゲーで出会いました。5年くらいの付き合いなので、トップクラスで仲が良いんです。

森:すごい!

ハヤカワ:私、予備校に行ってたんですけど、その日、体験講座でラグビーボールをスケッチしたんです。それで、家に帰ったらその子もネットで「今日、体験講座でラグビーボール描いた」って書いてて。

森:その子もそこにいたのかー

 

■高校時代に戻りたいって思わない?

森翔太ハヤカワ五味2

ハヤカワ:全く思わないです。友達もそんなにいなかったし。私はモバゲーに救われたと思ってるんです。なにか恩返し出来ないかなあと思いますが。

森:僕も高校の頃からインターネットをしたかった…。僕の時代は公衆電話ですよ。学校で10円積み上げて電話してたら、不良に全部とられたことならあります。

ハヤカワ:いまだと、ミックスチャンネルとかやってますから。あの動画つくるのに何日もすごく時間をかけてると思うんですよ。結構クオリティ高いし。

森:チューしてる動画をアップしてるやつですね! 許せん!

ハヤカワ:でも、あれを定期的に見ると安心な気持ちになってきます。一周まわって「こういうのもあるか、若いなあ」みたいな。みんな編集者になれるんだと思って。

黒歴史を作り出した身としては、当時なくてよかったなと思います。モバゲーって匿名性が高かったから、痛いことしてもハンドルネームと共に埋葬できたんですよ。

森:vineとかYou tubeとか、少年時代にあったらやってたかも。でももしミックスチャンネルが当時あっても、僕は使わなかったでしょうね。キスする相手もいなかったですし…。

 

■ハヤカワさんは恐い?

ハヤカワ五味メガネ

ハヤカワ:初対面の方によく、「ハヤカワさん最近ブログで攻撃的なことを書いてましたよね」って言われちゃって。別に社会に怒ってるつもりはないんですが。

2ちゃんねるによくスレが立つんですが、私が何を言ってもスレを立てる人がどうも1人いるんですよ。「所持金が150円だった」とか言っても「あのデザイナーハヤカワ五味が所持金150円」っていうスレが立って、勘弁してくれと。

森:「こういうことを言えば盛り上がるな」っていうのはちょっとわかってきてますよね。

ハヤカワ:どういうのがバズるのかって考えはじめると、面白いですよ。私のブランドがなんでバズったかっていうと、胸の大きな女性は「そのサイズを言いたい」って心理があると思うんです。

リツイートしながら「大きいサイズの下着のほうがない」とか「私はFカップだけど全然選べない」とか、言うきっかけになったんだろうなって。

森:参加したくなる話題だったんだ!

 

■彼氏と護身とクソリプと

森:よく予測変換で「ハヤカワ五味 彼氏」とか出るじゃないですか。アレ、みんな気になって検索してるんだろうなと。

ハヤカワ:元カレのインパクトが強いんですよ。高校を卒業したときに付き合った彼氏が1人いて、ライフセービングをやってたんですけど、わたしより2カップ胸が大きくて、それが許せなかった。

その話をツイートしたら、ライフセーバーっていうイメージが強く残っちゃったみたい。いまだに「あのライフセーバーと最近どう?」とか聞かれるんですけど。

森:今は別の方と付き合ってるんですか。

ハヤカワ:そうですね。どっちにしても、護身としてはいいかもしれない。

森:護身!?

ハヤカワ:去年、変な感じで手を出してくる男性が多かったんで、彼氏がいることをすごく公言したんです。そしたら「ハヤカワ五味さんの言う彼氏は、想像の産物で実は実在しないんじゃないですか?」みたいなリプがきて、「え!?」って。

森:逆にその人の想像力にびっくりですね。

ハヤカワ:その方には「ベストクソリプ賞」をあげます!

森:「ベストデビュタント賞」を獲られたハヤカワさんからの、ベストクソリプ賞…! ちょっとその人が羨ましいです。

※ベストデビュタント賞:一般社団法人日本メンズファッション協会が主催する、若手クリエイターの発掘支援を目的とした賞

しょうろ苑

【今回飲んだ店:「炭火焼肉しょうろ苑」
住所 港区赤坂3-6−17-4F
営業時間 17:00〜23:30(日祝休み)

(取材・文/森翔太

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