月9『私に恋したお坊さん』山Pはなぜ坊主頭じゃない?「宗派」を見抜く3つのポイント
画像はフジテレビ公式サイトのスクリーンショット
現在、フジテレビ系列の「月9」で放送されてるドラマ『5→9 〜私に恋したお坊さん〜』。山Pこと山下智久(30)がお坊さんを演じて話題になっている。
お坊さんというと、きれいに剃りあげた頭を連想しがち。五分刈りやスキンヘッドのことを「坊主頭」と呼ぶくらいだ。しかし、山P演ずる一橋寺の美坊主・星川高嶺は、いわゆるツルツル頭とはほど遠いフサフサの髪型をしている。
なぜなのだろうか? 彼の「宗派」が何なのかを3つの方法で検証してみよう。
①有髪の僧侶はみんな○○宗?
このように僧侶が剃髪しないことを、有髪(うはつ)と呼ぶ。
僧侶にとって髪は煩悩の象徴とする説がある。剃っても剃っても生えてくるような煩悩。それにまみれた自分の執着を削ぎ落とすために髪を剃るとされ、宗派によっては「4と9のつく日に剃髪する」などと決まっている場合もある。
しかしこれとは逆に、「剃髪することに執着することもまた煩悩」という考えの宗派や、時代の移り変わりで他の業務に差し支えることもあるために有髪を認める宗派も出てきたという。
ちなみに有髪が認められていることで有名な宗派は、浄土真宗だ。
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②葬儀のシーンで唱える読経でわかる?
ドラマ冒頭の葬儀のシーンで唱えられていたのは、『般若心経』。大乗仏教の空・般若思想を説いた経典である。 わずか300字足らずの本文に大乗仏教の心髄が説かれているとされ、複数の宗派において読誦経典の一つとして広く用いられている。
とはいえ、般若心経を唱えない宗派もある。
『妙法蓮華経』を根本教典とする日蓮宗・法華経や『浄土三部経』を用いる浄土真宗(ただし、真宗大谷派では般若心経の注釈が著されていたり、同じ根本教典を用いる浄土宗では祈願と食作法に唱える)。
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③ご本尊や戒名で特定する方法も
葬儀のやり方も宗派によって違いがある。残念ながら初回放送では葬儀シーンでの宗派確認ができるカットがなく、特定までには至らなかった。 白木祭壇や遺影写真のまわりにご本尊はなく、戒名も見事にぼかしてあった。
経机周りの置き方などもスタッフが宗派にこだわらず置いた可能性が高そうだ。もしくは、大きな宗派に属さない「単立寺院」という可能性も。だとすると、とんでもなく大きな寺院の玉の輿なのか!?
山P副住職の奥さんになりたいご婦人はさぞ多かろう。 本日26日(月)には第3回が放送されるが、 今後の展開だけでなく一橋寺の宗派にも注目したい。
(文/しらべぇ編集部・筧めぐむ)