推奨派もいる!アーティストの「口パク問題」に対する世間の本音とは?
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音楽番組を観たときに、「このアーティストは口パクだ!」と気にする人はどれくらいいるだろう? 実際にこの「口パク問題」は視聴者だけでなく、業界をも揺るがせた。
『新堂本兄弟』や『僕らの音楽』(フジテレビ)が昨年9月に打ち切りになった背景には、同番組のプロデューサーが「口パク禁止令」を宣言したことが原因で、局側とアーティスト側で揉めたのではないかとのウワサも囁かれていた。
プロデューサーが「口パク禁止令」を出したということは、音楽番組で口パクの常習化を公表しているのも同然ではないだろうか。
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■口パクでも完璧?下手でも生歌?アーティストに求めるのは…
では、視聴者は「口パクだけど完璧なパフォーマンス」と「完璧にパフォーマンスはできないけど生歌」のどちらに好感を持っているのだろうか?
しらべぇでは、全国の20代〜60代の男女1347名を対象に調査を実施。すると、以下のような結果となった。
全体でみると生歌派は6割、口パク派は4割。アーティストには生歌を求める人がほとんどかと思いきや、そうでもないようだ。
・「踊りながら歌うって不可能に近いと思う。絶対息切れする」(20代女性)
・「間違えたらどうしようと、見ているこっちがハラハラする」(40代男性)
生放送であれば一発勝負。そのリスクを心配している人も一定数いるようだ。
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■若い男性はアーティストの生歌を聴きたい!
男女別で比較すると、どちらも生歌派が多かったが、女性よりも男性のほうが目立つ結果に。
また男女の年代別では、各層で生歌派が6割程度だったのに対し、20・30代男性では7割を超えてきた。その理由を聞いてみると…
・「ちょっとぐらい音程を外しても、懸命に歌う姿が見たい」(20代男性)
・「口パクでテレビに出られても、裏切られた気分になる」(30代男性)
口パク問題の議論にはアイドルがつきもの。アイドル好きの男性は「生歌を聞かせてほしい」と思っているのが本音なのかも。
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■年収1000万以上の人は口パク派!?
本調査で、どの層においても生歌派が多数であるのがわかった。しかし、年収1000万円以上の人に関しては、口パク派が生歌派を上回り、なんと5割を超えていたのだ。
放送事故レベルの歌唱を聴くぐらいなら、口パクのほうがいいと考えているのか…。
近年では音楽番組も減少傾向。楽しく観られることを視聴者は望んでいるが、こうした議論はいつまでも尽きないのかもしれない。
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2015年9月25日~2015年9月28日
対象:全国20代~60代の男女1,347名