中国ではスタバは高級品! 1杯の値段で買えるモノの量を比べると…ビール10本分!?
おなじみ、「スターバックス コーヒー」。記者が滞在するここ中国での表記は、「星巴克(シンバァク)」だ。1999年の第1号店から始まり、現在では1700店以上になるという。特にここ数年は中国の生活水準向上とともに、大人気店のひとつになった。
広州のとある店舗のスタッフJELYさんによると、そこでは「キャラメル・フラペチーノ」がイチバンの人気商品なのだそう。週末は日中ずっと満席になるほどの大盛況ぶりだ。
とはいえ、その価格は決して安くはない。「キャラメル・フラペチーノ」の中国価格は、トール34元(約645円)、グランデ37元(約700円)、ベンティ40元(約760円)だ。
この数字だけでは、中国における実際の価値は分かりにくいかもしれない。では、同価格で一体何が買えるのか? 価格表にあった飲み物すべての平均価格は、32元(約610円、「ダークモカチップ・フラペチーノ」トールの価格)。この値段で買えるモノとその量で比べてみた。
●青島ビール「経典」(大瓶):8本(1本あたり約4元)
ビール好きであれば、即座にこちらを選びそうな量だ。ちなみに、もっと安いビール(1本3元前後)なら10本は買える。
●キリン一番搾り(大瓶、中国国内生産品):4.5本(1本あたり約7元)
やっぱり日本の味が…という方にはこちら。十分酔える量だろう。
●中華まん(各種):16個(1個あたり約2元)
日替わりで具を変えて毎朝2~3個食べても、十分に1週間の朝ごはんになる量だ。
●学食のワンタンや麺など(各種):7杯(1杯あたり約4.5元)
ビーフン、河粉(きしめんに似た麺)、ラーメンなど、麺の種類を変え上に乗せる具に変化をもたせれば飽きることなく1週間食べられる量だ。お腹も満足すること間違いなし。
このように比べてみると、スタバ1杯がどれだけ贅沢品なのかがよく分かる。富裕層には大した金額ではないのかもしれないが……
「ものすごく高くてなかなか買えません。特別な時にだけ飲みます」(20代女性・大学生)
「実はまだ買ったことがありません。他のお店なら半額で似たようなものが飲めるので」(20代女性・事務職)
と、若い人たちには高嶺の花でもあるようだ。
「スターバックスは、ホワイトカラーでも上のほうの人たちが愛飲しています。そんなにしょっちゅう飲めるものでもないですよ」(30代女性・教師)
「将来、気兼ねなく買える身分になりたい」(20代男性・大学生)
このように、スタバを買って飲むことは、ある意味「ステイタス」の一種になっているのかもしれない。
(文/しらべぇ編集部・ジュンジュン)