やはり進んでいた!若者の年賀状離れ それでも「伝統」を守りたい地域は?
画像は日本郵便公式サイトのスクリーンショット
2016年用のお年玉付き年賀はがきが10月29日、全国一斉に売り出された。
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■「嵐」起用のCMなどで若者にアピール
販売元の日本郵便では、テレビCMに男性アイドルグループ「嵐」を起用。スマホで撮影した画像を年賀状にできるサービスなど新たな取り組みにも力を入れる。
若者の間で進んでいるとされる「年賀状離れ」を食い止めたい考えと思われるが、「くじ付きはがき」の発行枚数は約30億2000万枚と前年(2015年)より2億枚ほど減る見込みだ。
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■本当なのか? 若者の「年賀状離れ」
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しらべぇ編集部の調査によると、「ここ数年間、年賀状を送っていない」と答えた人の割合は、全年代の平均で28.7%。年代別では、年齢が低い層ほど「送っていない」とする割合が高くなり、若者の「年賀状離れ」を裏付ける結果になった。
年賀状を送るという伝統的な習慣は、近い将来にかけ失われていくことになるのかもしれない。
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■年賀状の「伝統」を守りたい地域は?
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その一方、「2016年も例年同様に年賀状を送る」と答えた人は全体平均で57.8%。都道府県別では京都府の70.6%が目立つ結果に。
これを伝統的な習慣を守りたい府民性の表れと見るべきか、
「お身内で急にご不幸でもあらはったんやろか、いや、ご本人さんが亡くならはったんちゃうやろかと、せっかくのお餅も喉に通らへんくらい、きつうきつうに心配してましたんえー」
などという真綿に針を包んだ「イケズ」で、年賀状の欠礼を暗になじられて始まる正月明けを恐れてと見るべきかは、意見の分かれるところだろう。
日本郵便によると、年賀はがきの受け付け(差し出し)は12月15日から。1月1日に届けるためには12月25日までの投函が必要になる。
(文/しらべぇ編集部・前田昌宏)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2015年10月23日~2015年10月26日
対象:全国20代~60代の男女1381名