お坊さんの恋愛事情ってどうなってる？　山P主演月9ドラマをもとに“寺嫁”が解説！

※画像は、「5→9 ～私に恋したお坊さん～ ‐ フジテレビ」のスクリーンショットです

こんにちは。精進料理研究家、食ライターの麻生怜菜です。

現在フジテレビ系“月9”で放送中のドラマ『5→9 ～私に恋したお坊さん～』では、山下智久さんがイケメンの僧侶、星川高嶺を演じていますね。お坊さんスタイルもバッチリきまっている山下さん。さらに、強引でカッコイイ行動やセリフも相まって、想定通りにキュンキュンして見ています。

そんななか、私の旦那さんの実家もお寺なので、ドラマの中で登場するお坊さんの服装・食事・恋愛事情などのライフスタイルについても興味津々。以前、お坊さんのクリスマスについて書かせていただきましたが、今回はお坊さんの恋愛事情について書かせていただきます。

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まず、お坊さんと一言でいっても、宗派や土地の慣習によって決まりごとは違います。

ドラマの山下さんように頭を丸めなくても良い宗派もあり、お寺以外では袈裟を着ないお坊さんもいらっしゃるので、見た目ではわからないけれど実はお坊さん…という場合もあります。

恋愛事情はというと、昔は檀家さんや在家の方とお見合いをしたりということも多かったようですが、昨今では比較的自由な方が多いようです。私の主宰している精進料理教室でも、お寺に嫁がれた方や現在お付き合いしている人がお寺の跡継ぎでいう方がいらっしゃいますが、一般家庭から嫁ぐ方がほとんどです。出会いの場所も、大学だったりアルバイト先だったり、合コンだったりと、一般の方と変わらないようです。

ただ、これも宗派によりますが、修業期間中の携帯持ち込み禁止や修行寺からの勝手な外出・帰宅禁止のところもあります。その際は、現代では珍しくお手紙でのやりとりで交際するということになります。

修行は1か所で1～2年は続けるお坊さんが多いので、彼女や家族がいる場合は文通交換により縁をつなぐのです。現在の“普通”の恋愛と比較すると、ゆっくりとした時の流れの中で愛を育める様子。これは修行僧ならではかもしれません。

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修行僧以外の恋愛はというと、デートの場所・内容・食べ物も意外と自由にされているお坊さんが多いかと思います。『5→9 ～私に恋したお坊さん～』でも、山下智久さんはハロウィーンパーティに参加していましたね。

ハロウィンは、元々は古代ケルト人が起源の、悪霊などを追い出す宗教的な意味合いのある行事です。しかし日本ではお祭り・パーティとして定着しつつあるので、仏教徒のお坊さんでも参加して楽しんでいらっしゃる方がいるようです。

現在、お寺も高齢化していて、跡継ぎに困っているところが多くあります。若手のお坊さんは、お寺に伝わるものを継承しつつ、浮世離れしない程度に現代の慣習にあわせていくというのがお寺事情のようです。

そんな現代っ子のお坊さんスタイルを反映したのが、まさに『5→9 ～私に恋したお坊さん～』ではないでしょうか。今後もお寺スタイルに注目しながらドラマの展開を追いかけていきたいです。

（文／精進料理研究家、食ライター・麻生怜菜）