11月11日、日本ではポッキーの日… 中国では、恋人がいない人のための日だった!
11月11日といえば……やはり、「ポッキー&プリッツの日」だ。江崎グリコが日本記念日協会から認定を受けたことで、平成11年11月11日に正式に始まったこの日。同社は、毎年感謝を込めたキャンペーンをおこなっている。
さて、記者の滞在するここ中国でもポッキーやプリッツは販売されており、特に若い年代にとっては大人気のお菓子のひとつでもある。
そこで、日本語専攻の中国人大学生131人に、「11月11日は何の日?」というアンケートをとってみた。
果たしてポッキーの日を知る人は…?
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◆中国人大学生131人に質問「11月11日は何の日?」
11月11日は、中国では「光棍節」と呼ばれている日だそうだ。日本語にすると、「独身者の日」となる。ちなみに中国で“独身”とは、「恋人がいない人」を指し、日本でいう“未婚者”ではない。
1990年代に若者を中心として始まったといわれるこの「光棍節」。元々は、“恋人のいない男性”の日であった。
ところが最近では、男女問わず“恋人のいない人”の日になった。希望に満ちるという意味の中国語「光明」の意を託し、独身男性を「光光」、独身女性を「明明」とも呼んでいる。独身者だけで集まったりお見合いパーティーを開いたりと、各種イベントもおこなわれているようだ。
また、そんな“独身者”が独りさみしく家にこもり、ネットショップで買物にいそしむということからか、数年前からは「購物狂歓節」が始まった。
2009年、中国の大手インターネットショップサイト「天猫(旧称:淘宝商城)」が“独身の日特別セール”として大安売りを始めたのがきっかけ。その後、他の大手ネットショップサイトだけでなく、大型家電販売店もこぞって大安売りをするようになった。
特に、「秒殺」と呼ばれる時間&商品限定がすさまじい。
例えば、携帯電話やパソコン、各種デバイス系などが「超格安の目玉商品」として制限時間付きで次々と出てくる。欲しい商品が出た瞬間に買うために、なかには仕事を休んで家族総出で家中のパソコンや携帯電話を駆使してゲットするツワモノもいるという。
ちなみに、2014年11月11日の取引額は実に571.12億元にもなったそうだ。そして、前日10日の夜にはテレビで4時間に渡りスター総出演の特別番組が放映されるなど、とにかく賑やかな日となる。
昨今は日本で中国人観光客による「爆買い」が頻繁にニュースとして取り上げられるが、実は中国国内でもこのような「爆買い」が行われていたのである。
(文/しらべぇ編集部・ジュンジュン)