スーパーマーケットはなぜ「野菜コーナー」が最初?その仕掛けとは…

2015/11/13 06:30

買い物

庶民の台所、スーパーマーケット。なにげなく買い物をしている場所だが、じつはその店づくりにはさまざまな工夫がこらされている。

たとえば、スーパーの店内に入ると必ず一番最初にあるのが、「野菜売り場」。なぜ、決まってそんな構造になっているのだろうか。


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■いつの間にか買わされてる!? そこには理由が…

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より多くの商品を売るために、スーパーでは客の「買いたい気持ち」を刺激するよう設計されている。たとえば…


①野菜の変化と鮮やかさでアピール

旬の野菜や果物は季節によって変わるため、店頭のイメージを自然と切り替えることができる。また、多くの野菜・果物は、鮮やかな色をしているため、店内を明るく見せる効果も。

これには、お客さんの食欲を刺激、増進させる効果もある。


②魚や肉は店の奥に配置

野菜以上に食卓に欠かせないのが、タンパク源となる魚や肉。これらの売り場は、必ず「お店のいちばん奥」に設置されているが、客が歩く導線をできるだけ長くして、途中で他の商品も購入させる狙いがある。


③惣菜コーナーは、つけあわせで

今夜は、これで十分」と惣菜だけを買って帰る人は、スーパー側にとってはあまり上客とは言えない。そのため、スーパーの惣菜売り場に多いのは一個完結のお弁当ではなく、食卓にバラエティを演出する「つけあわせ」的なメニュー。

惣菜だけで夕飯を済まされないよう「店内をくまなく歩いてほしい」という願いが、惣菜コーナーのラインナップに現れている。


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■デパートにもあった! 買わせるための工夫

Escalator in department store©iStock.com/ Marchcattle

スーパーと同じように、デパートにも商品陳列・フロア配置の工夫が存在する。


①トイレは2階以上に配置

デパートのトイレはほぼ必ず、1階にはない。これはトイレのみの利用の客に、他の階まで足を運んでもらうことで、少しでも購買の機会を生むためだ。


②「シャワー効果」を利用

書店や季節に応じた「物産展」などは最上階に配置。人は上るより下りるほうが楽なため、上の階から下の階へとくまなく寄り道をさせる仕掛けだ。客が上から下りてくるため、「シャワー効果」と呼ばれている。


③香水の匂いで華やかに

「化粧品コーナー」を1階に設置し、女性で賑う華やかな様子を、道行く人に印象づける。香水の香りがほのかに店外に漏れるのも、計算のうち。

同時に、デパートのメイン顧客である女性たちがすばやく多くの商品を購入ができるようにという利便性も考えられている。


ただやみくもに陳列されているわけではない、スーパーや百貨店のレイアウト。足を運んだ際には、商品以外の部分に注目してもおもしろいだろう。

(取材・文/しらべぇ編集部・戦略ウーマン

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