【閲覧注意】カイコを食べると内側から美人に?女性に嬉しいそのお味は…

2015/11/14 19:00


東京シルク

かつて我が国の産業振興の先駆けを担い、めざましい発展を遂げた絹の文化。じつは、現在も残る多摩の養蚕農家によって「東京シルク」がつくられている。

先日、今年で10回目となる東京シルク展が開催され、絹を使った着物・マフラーの展示、ワークショップなどが行なわれていたのだが、そのチラシに…

さまざまなカイコのさなぎの味くらべ


という文字を発見! 絹の文化に触れながらカイコのさなぎを食べる…なかなか感慨深いものではある。そこで取材班は、開催地の東京農工大学に急いだ。

シルク展_11


画像をもっと見る

■「カイコのお茶」でおもてなし

まず出されたのは、「カイコの糞」のお茶。

カイコは昔から貴重なタンパク源として食用ともされ、コレステロールを減らす不飽和脂肪酸のリノレン酸を多く含むそうだ。さらに糞は蚕沙(サンシャ)と呼ばれ、血糖値の上昇を抑える効果がある成分を含んでいるという。

飲んでみると、独特の匂いはあるものの、ほうじ茶のような味で飲みやすい。


関連記事:霜降りから赤身の短角牛まで!肉バカ研究家が「お取り寄せ肉」の最適解を検証

■白だけじゃない、色の違う繭

東京シルク展_11

色とりどりの繭は、染色したのではなく種類の違うカイコが作ったもの。繭は糸の色そのものなので、さまざまな色の糸がとれるのだ。

東京シルク展_11

一つひとつ先をカットし中身を出していく。

東京シルク展_11

カイコのさなぎは、酸化すると黒くなって臭みが出てしまう。今回のカイコは、京都の養蚕業者から仕入れたそうで状態の良いものがほとんど。

東京シルク_11

取り出した中身を約3分茹で、お好みの味付けで完成!


関連記事:ゴキ◯リはエビの味?タガメは洋梨の香り!昆虫をイタリア風にアレンジした夏バテレシピを公開

■種類の違うカイコを食べ比べ…

東京シルク_11

いざ実食。

<白まゆ(白)>

豆のような味で、プチっとした食感が楽しめる。皮が多少残るが気にならない程度。似ている味は、空豆。塩をかければ、より甘くなり美味しい。


<ローザ(赤)>

他のサナギとは食感が全く違う。プチっとしたのが苦手ならローザがおすすめだ。少し身が固く、甘味もあるためお菓子のような感覚で食べることができる。焦がし醤油が合うかも。


<TY40(黄)>

皮は残るが、身が柔らかい印象。3つのなかで一番クセがないので食べやすい。少し成長した個体は皮が固く食べづらいが塩気が強くなにも付けずに食べられる。栗のような風味。

参加者からは、「意外と食べやすい」「豆を食べているよう」と高評価。なかには、「老人ホームで出せば少食でも栄養が摂れるのでは」と現実的な意見も。

関連記事:ウソ?!こんなにドッサリ…掃除してるつもりでもゴミが残りまくってる?

■カイコを食べると美しくなる?

このワークショップでは参加者の半分が女性だったが、抵抗なくパクパク食べる人がほとんど。さらに繭で顔や身体を洗えば、セシリンの潤滑成分で保湿効果があり、天然のピーリングにもなるので一石二鳥だ。

内からも、外からも美しくなりたい方は、ぜひ天然のシルクを試してみてはいかがだろうか。

(取材・文/しらべぇ編集部・小笠原奈々

アイドル昆虫食
シェア ツイート 送る アプリで読む

編集部おすすめ


人気記事ランキング