牡蠣マニアが教える!台湾の牡蠣の産地では焼き牡蠣1個60円弱。そのクオリティは?
「激安グルメが魅力な台湾なら超激安で牡蠣が食べられるんではないか!?」
と思い立ち、台湾の牡蠣の主な産地について調べてみることにしました。するとどうやら台北から南に下った嘉義県の東石郷などが割と大きめの産地のよう。
しかしあまりにも田舎なため、台北の牡蠣関係者に聞いても「ものすごい田舎だよ」「なんでそんなところまでわざわざ行くの?」「そもそもどうやって行くの?」と聞いてくるレベルです。
というわけで、東石郷の漁港に行くのは諦め、産地にほど近い街に行ってみることにしました。行ったのは台北から台湾新幹線で約1時間45分、古都の台南。台南駅からタクシーで15分ほどの距離のところにある延平老街は牡蠣の養殖場のほど近くにあるということで、牡蠣料理を出す店や屋台が立ち並びます。
いたるところに牡蠣を表す蚵の文字が書かれています。
たくさんある牡蠣のお店の中でも非常に人気店なのが陳家蚵捲。人気メニューは蚵仔酥(牡蠣フライ)や蚵仔煎(牡蠣入りオムレツ)で、店の前には行列ができています。
今回はシンプルに牡蠣を楽しんでみようということで烤蚵仔(焼き牡蠣)を注文してみることにしました。注文はあらかじめメニュー名が書かれた用紙に数字を書き込むだけなので言葉が通じなくても簡単に注文できます。
10分くらい待ったところで出てきたのがこちら。7個で100元。日本円で約400円です。1個あたり60円弱。安いぞ。
中を開けてみると、お! ぷりんぷりん! 値段の割にはボリュームがあります。
形は細長いものから丸っこいものまで様々ですが、新鮮なものを使っているようで、どれも身がしっかりしています。
夢中になって食べたら2分くらいで完食してしまいました。
身の弾力や味の深みもあり、クオリティはそんなに悪くないけれどもやっぱり台湾の牡蠣は日本と比較するとちょっと小さいですね。小ぶりの牡蠣が大好き! という人であれば満足できるのかもしれないですが、やっぱり大ぶりのジューシーなものの方が牡蠣そのものの魅力があふれ出るような気がします。
というわけで、わざわざ台湾の牡蠣の産地まで食べに行く必要はそんなになさそう…というのが行ってみての個人的な感想ですが、日本は牡蠣マニアにとってやっぱり天国なんだということを再確認できたのはとてもよかったかも。
陳家蚵捲
台南市安平區安平路786號
営業時間10:00-21:00 無休
(文/しらべぇ編集部・denco)