近ごろ人気を集めているカップ麺の「生麺」は…札幌と博多では不人気!?
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日本で開発され、今では世界中で愛される食品、「カップ麺(即席麺)」。油で揚げたタイプの「いわゆる即席麺」といった麺が一般的だったが、近ごろは「生麺タイプ」も発売され人気を集めている。
「生麺タイプ」はもともと、袋入りインスタントラーメンでは数年前から発売されていたが、技術革新の結果カップ麺でも再現できるようになったのだ。
日本の技術力の結晶ともいえる、この新ジャンル。今では、コンビニやスーパーのカップ麺コーナーで必ず見かけることができるが、どのような人々が好んで食べているのだろうか?
しらべぇ編集部では、全国20代~60代の男女計1,381人を対象に聞いてみた。
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■乾麺タイプvs生麺タイプ…僅差で「乾麺」の勝利!
すると全体平均で「乾麺タイプより生麺タイプが好きな人」は46.2%。乾麺タイプの支持が過半数以上を多いと見るか、近年の新ジャンルが過半数に迫る勢いと見るか、難しいところだ。
次に年代別に見てみたところ、生麺タイプが好きと過半数以上の支持を集めたのは60代以上のみ。20代は60代と真逆な結果となっている。
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■地域別ではラーメン文化と密接な関係が?
さらに地域別結果では、嗜好に大きな差が見られた。
多くの県で生麺タイプを支持する結果も出ていたが、ラーメンが名物として知られる北海道・福岡は「乾麺タイプの方が好き」と答えた人が70%以上を占めたのである。
ラーメンが有名な地方が数あれど、北海道の札幌ラーメン、福岡の博多ラーメンは独自の進化を遂げ個性も強い。それゆえの、「ラーメンはラーメン」「カップ麺で代用するつもりはない」という気持ちのあらわれだろうか。
「ミーハーで新しいもの好き」と言われる日本人だが、ラーメン文化が根強い地域については、今もなおカップ麺にはカップ麺らしさが求められているのかもしれない。
今後、生麺タイプのカップ麺がさらなる浸透をしていくためには、ラーメン文化圏でいかに人気を得るかがポイントのようだ。
(文/しらべぇ編集部・ワダノヒトシ)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2015年10月23日~2015年10月26日
対象:全国20代~60代 男女1381名