愛媛郷土料理 漁師の街で味わえる「太田屋」北条鯛めしの魅力とは
気温も温かく、温厚な人が多いといわれる愛媛県。訪れた際には、鯛一匹を丸ごと炊き込んだ郷土料理の代表格「鯛めし」は必ず抑えたいところです。
正式名称は、「北条鯛めし」。祝いのときに昔から出される大変縁起の良い食べ物です。松山の街中でも提供しているお店はありますが、嘉永6年創業の老舗旅館「太田屋」では、昆布だしと鯛だけのシンプルな味付けと磯の香りの鯛めしを堪能できます。
◆太田屋 北条店
愛媛県 松山市 北条 774
県庁所在地松山から電車で約25分の所にある漁師の街「伊予北条駅」にあります。
駅から徒歩10分程度で海に辿り着く漁師の街です。
瀬戸内海は、海水が限りなく透明です。
地魚も新鮮で身がしまっているはず!
かんきつ類も街中にあります。
太田屋は鹿島店と北条店の2店舗あります。鹿島店は、4月下旬~11月上旬の間だけオープン。北条港より船で3分の所にあります。瀬戸沿いの遍路道にあり、ビジネスホテルとしての一面もあります。
単品料理もありますが、迷うまえに鯛めし定食(1.890円)を頼んでみましょう。
お刺身盛り合わせのような酢の物。色鮮やかで見た目も楽しい。
漁師の街で獲れたての鯛を食べてみましょう。潮の流れが速い瀬戸内海の斎灘でとれた瀬戸の地魚は、身がぎゅぎゅっと引き締まっています。
お椀にもほっこりした鯛の身が入ってます。この他、お漬物や茶碗蒸しもついています。
そしていよいよ鯛めし。
鯛の身もたっぷりと充実してます。お米もピカピカ!
釜で炊き上がった鯛めしを食べれば思わず笑みがこぼれます。鯛とだし昆布だけの風味でこんな味わいになるとは。
2杯目、3杯目…とお代わりが止まりません。地魚のウマサは、東京のどんな高級料亭でも味わえないでしょう。
(取材・文/しらべぇ編集部・松岡佑季)