50%の人が避難訓練を「ウザい」と感じていることが判明!
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「備えあれば患いなし」と言われるが、地震などの自然災害への準備は、わかっていても後回しになりがちだ。そして、同じように後回しになりがちなもののひとつに「避難訓練」がある。
大事なはずの避難訓練だが、実は内心うっとうしく感じている人はいるのだろうか?
■5割の人が面倒に感じていた
マインドソナーでのアンケートによると、50.7%の人が「避難訓練をうっとうしいと感じたことがある」と回答。理由を聞いてみると…
「仕事が忙しく、1分でも惜しい。大事なことはわかってるけど…」(24歳・不動産勤務)
「自主参加だとサボっちゃう。心のどこかで『自分のとこのビルは大丈夫だろう』って思っているんだと思う」(25歳・コンサル勤務)
小学生のころは誰もが積極的に参加し、「おはし(押さない・走らない・しゃべらない)」など復唱した経験がある避難訓練も、大人になって日々の業務に追われるようになると、面倒だと感じる人の割合が増すようだ。
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■今年10月に起こったメイドカフェ火災事件
とは言え、やはり避難訓練は大事。10月に広島で発生し、3人の死者を生んだメイドカフェ火災事件も、市消防局から5回にわたる「避難訓練実施の指導」を受けながら、実施を怠っていたと報道されている。
同店は個室サービスを行う影響で、店内が複雑な作りになっていたなどの問題も指摘されているが、それでももし避難訓練を行っていれば、最悪の結果は防ぐことができていたかもしれない。
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■憧れの高層ビルも…
実際の火災ではないが、ボヤ騒ぎに巻き込まれた経験のある人も。
「朝8時に早朝出勤してた時、飲食店のあるフロアでボヤ騒ぎが。私の会社は高層ビルの28階にあるのですが、エレベーターが動かなかったので階段で降りました。
ほとんどの会社が始業前だから良かったものの、もっと遅ければ二次災害もありえるな、と。たとえ、火災の被害にあわなくてもです。憧れの高層ビルのオフィスも、防災という面では不安になります」(22歳・IT企業勤務)
緊急時は、予想だにしていなかった出来事が起こる可能性がある。避難訓練はある意味、「想像の訓練」と言ってもいい。なにが起こるかわからない今の時代、最低でも、逃げ道の確認程度は行っておいたほうが良さそうだ。
(取材・文/しらべえ編集部・岡本拓)