全て自家製!老舗立ち蕎麦屋のこだわり「ちくわ天そば」が旨すぎる
立ち喰い蕎麦好きなら誰もが自分の推しトッピングを持っているだろう。3年間立ち喰い蕎麦屋のアルバイトを経験した上で1番多く出たのはやはり「かき揚げ」。そしてその次に「春菊天」「イカ天」「コロッケ」「ちくわ天」が同じくらい出ていた。今回はその中でも1番にも慣れず、キャラもパッとしなく地味だが根強いファンのいるトッピング「ちくわ天」の美味しいお店を紹介しよう。
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■創業1968年田端駅の老舗立ち喰い蕎麦屋
JR田端駅改札を出て右にいる金色の女性を横目に橋を渡り、階段を降りると立ち喰い蕎麦屋『かしやま』へと辿り着く。
S字カウンターのみ7人入れば満席の小さな店。老夫婦二人とその息子らしき店員が素敵な笑顔で迎えてくれる。この時点で心がホッとする。まさに都会のソバシス(オアシス)
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■こだわりの「つゆ、麺、天ぷら」は全て自家製!!
「かけそば240円」に今回の主役「ちくわ天90円」を購入。これは安い。
そして体感10秒くらいでそばが到着!!
見た目から丁寧さが滲み出ている。ちくわ天そば好きはこの写真を見ながらかけそば三杯は食べられるんじゃないかな。
麺はこの店の二階で作った自家製麺。コシがあり過ぎず柔らか過ぎず、ツルツルと喉越しが良い麺はうなる程美味い。つゆは良質の削り節からとった一番出汁のみで作っているらしく、わざと少し濃いめに作っており「キリッ」と麺を引き立てる。
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■他の店とは一線を画した「ちくわ天」
そして今回のメイン「ちくわ天」を食べる。
こ、これは!!う、美味い!!
「他で食べるちくわ天よりもなんだか上品」雑味がなく後味がほんのり甘い。店のホームページによると「このちくわはイトヨリ鯛を使用しておりタラのみで作ったものとひと味違う」との事。イトヨリ鯛を調べたがどうやら少し高級な魚らしい。つゆに浸した絶品ちくわ天とツルツル蕎麦を交互に食べ、最後に出汁の効いたつゆを全て飲み干して幸せな時間を終える。
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■愛情たっぷりの最高優良店
よく考えるとこのクオリティで10秒で提供するというのが凄い。10秒だと麺の硬さ、つゆの熱さ等どこかしら穴が出るはずだが完璧なまでのちくわ天そばが提供されてきた。店主の立ち喰い蕎麦への愛情とお客様に美味しい物を早く食べて貰うという心意気、そして日々研究して計算しつくされているから出来る技だと思う。
そして毎日来てくれるお客様に何か恩返しをしたいという事からプリペイドカードを導入。立ち喰い蕎麦屋では日本初らしい。
何処までも「愛」が溢れている「かしやま」の「ちくわ天そば」啜るか啜らないかはあなた次第です。
(文/三拍子・高倉)